「鳥の声一樹に深き椿かな」
2017.01.24 15:32
はっ!∑(゚Д゚)東京出張の主たる理由が抜けてたら、まるで、まるで、まるで遊びに行ったみたいじゃないか!今回の出張理由は、これ。
「鳥の声一樹に深き椿かな」(正岡子規 )つやつやと美しい葉を茂らせる椿の木。「一樹」という言葉一つで、その椿の木の枝ぶりの豊かな様が表現されます。その豊かな枝ぶりの、はっきり何処からと分からぬような深い所から、何の鳥とは姿が見えないけれど、鳥の声が聞こえる。椿の花の一輪の美しさよりも、日本では古代から愛されてきた、つやつやと葉の繁る椿の木そのものの豊かさ。この句からは、そんな光景が浮かびます。椿の葉をイメージした深い緑の料紙を扇面に仕立てて。表具は尾道の表具屋「軸源」さんにお願いしました。木製の台を椿の大木のその幹に見立て、扇子の柄の赤を花の色のように効かせて、椿一樹を思いながら。-------------------------------【正筆会菁華書作展 】《会期》2017年1月20日(金)~22(日)10:00~18:00(最終日17:00迄)《会場》東京銀座画廊 ・美術館〒104-0061東京都中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル7階03-3564-1644***********