須磨経由東京行き
須磨の役員会・審査会は無事に終え(ほんとよ!)5/3~開催される、我が師・黒田賢一先生の個展のためにhttp://ayasuzuriblog.blog.fc2.com/blog-entry-1093.htmlそのまま東へぐぐっとスライドして東京入り。せっかくお銀座に泊まるのですから、ディナーはやっぱり永井荷風先生の愛した資生堂パーラーに行かなくちゃね。
ああ、銀のカトラリーのクラシカルなこと、ギャルソンのクラシカルなこと。ビーフシチューのおいしいこと。そりゃ、荷風先生も通うわよ。そして、せっかくのお銀座宿泊ですから芥川龍之介先生も愛した銀座カフェーパウリスタでモーニングを食べなくちゃ。
なんか妙に私の右肩のあたりを写真に撮ってる人がいるわと思ったらジョンレノンとオノヨーコの写真。ああ、そうか、二人もたしかここに来てたんだっけ。
ゆっくりモーニングを食べたら東京ステーションギャラリーへ。http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201704_adolfwolfli.html【アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国】展アール・ブリュットの作品で顕著にみられる、飽くなき緻密さと、壮大な空想力。そして、膨大な作品を生むエネルギー。日本初公開で皆が知らないためか、月曜日特別開館のためか、東京の美術展とは思えない人の少なさだったけれど(会場内で出会った人が、20人未満じゃないかしら。笑)これは想像以上の大当たり。ステーションギャラリーの造りも大好きで、ミュージアムショップのグッズもストライク。ここは、穴場ですよ、穴場ですよ、こっそり教えちゃうけど、穴場ですよー。
そして、お昼ご飯を頂きに、青山のミナペルホネンへ。細やかに心配りのしてある店内は、どこを見ても、どこに触れても、丁寧さがじんわりつたわってきて優しい空間でした。いつだったか、NHKプロフェッショナルでやってた皆川さんの特集。淡々と仕事をこなす父親の背中を見ていたというその話で、涙ぐんでいた皆川さん。丁寧な、一見遠回りな、コツコツとした積み上げを大事にする人だけが知っている気持ち。そういうことが優しく細部に宿ってるようなお店でした。予定していなかったけれど、お昼を頂いてるときに急に降ってきた雨ものんびりしているうちに晴れたので、ダメもとで近くの【草間彌生】展にも行ってみる?という話になりまして。http://www.nact.jp/exhibition_special/2016/kusama2017/あの彌生さんだよー、混んでるかなー、混んでるかなー?と行ってみたら、奇跡の待ち時間ゼロ。あたしたち、なんて日頃の行いがいいのかしら。
彌生さんの展覧会は今までに何度か見てきたけれど、ここの展覧会が一番からりと明るい印象を受けました。
水玉まみれになって、あたしたちも消失してしまうのよ。ああ、出張っていそがしいわ、いそがしいわ(笑)