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テマヒマ

今弔

2023.08.15 03:46

こんにちは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

今日明日は火曜日水曜日で定休日!

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


お盆ということで、先週の日本経済新聞の「

多死社会の弔い」という記事から少しご紹介

したいと思います。核家族化で「家」への帰

属意識は薄れ、少子化で墓の担い手も減る。

これからの弔いはどうあるべきか。というテ

ーマで、解剖学者の養老孟司さん、世界宗教

者平和会議日本委員会理事長の戸松義晴さん

(浄土宗心光院住職)、シニア生活文化研究所

代表の小谷みどりさんの3人にインタビューし

たもの。

戸松さんは、葬儀は「亡くなった人が旅立っ

た」とお互いに共感する場。だと述べ、小谷

さんは、墓には遺骨の安置だけでなく、残さ

れた人が故人を偲ぶ場所としての役割もある

。死者と生者をつなぐ場と述べています。

養老さんも「弔いは生きている人にとってこ

そ大切だ」と冒頭に仰っています。


僕も同感で、お葬式やお墓は亡くなった方に

手を合わせ思いを馳せる場ではあるけど、家

族や親戚を繋ぎ合わせる役割もあると思いま

す。普段会えない親族とお葬式で会うとかは

分かりやすい例ですが、それさえも核家族化

が進み、お葬式をコンパクトにするようにな

ると、自分達の親世代の頃までとは状況が違

ってくるでしょう。


効率化する社会へのアンチテーゼとして、テ

マヒマのお店のコンセプト、起業があるとい

うことはよくテマヒマブログでも書いてると

ころですが、このインタビューの中で養老さ

んは、

•人間には頭で考える「意識」と体で感じる
「感覚」がある
 •経済性や合理性、効率性が重視され、あらゆる事象が「意識」によって万事理解出来ると考える人が多い。
•現代社会は無駄(ノイズ)を省きシステム化できないことをないものにしてきた。
世界中が今、「意識」に傾きすぎている(略) 人工知能が広がり「意識」の世界が進む

と発言していて同じ問題意識なのですが、

人間が(「意識」では)分からないものがあり

それを教えてくれるのが宗教であり、弔いは

「意識」と「感覚」の中間にあると述べてい

て、学究側の人がそう仰るのは意外な気もし

ました。


テマヒマブログの中で、宗教に対して身構え

てしまう理由の一つは、お金が絡んできてし

まうから、ということをみうらじゅんさんの

言葉をお借りして書きました。もう一つは、

どこか無知や無学につけこんでくる感じがあ

るように思えてしまうということもあるよう

に思います。


生憎の雨で、今日はどこに出かけずに、自宅

やご実家にいらっしゃる方も多いかと思いま

す。亡くなられた方のこと、ご先祖様のこと

を少しでも考える時間に出来ればよいですね

。と自分自身にも言い聞かせながら。静かに

考え方をしています。あっ、音楽を聴きなが

らなので、静かでは無いか。。。


テマヒマは今日明日火曜日水曜日で定休日で

す。明後日8/17(木)11時オープンで皆様の

お越しをお待ちしております。

好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで

。今日も好い一日をお過ごし下さい。