ワイナリー巡り 新潟 岩の原葡萄園
岩の原葡萄園は創業者である川上善兵衛が創立したワイナリーです。
川上善兵衛氏は日本でのワイン造りに貢献した人物として知られており、
日本ワイン好きとして一度は訪れたい場所ですね。
実際に訪れてみると、川上善兵衛氏の新潟・上越に適したワイン造りに対する想いと
苦労が詰まった葡萄園でした。
ショップ、貯蔵室、ぶどう畑と見どころがたくさんです。
1)ワイン
深雪花(みゆきばな)
この葡萄園を代表するワインです。 ぶどうはマスカット・ベーリーAを使用。
早速試飲をさせて頂きました!
明るい紫がかった色でつやがあります。ほのかに甘い香りがし、味わいは爽やかな酸味と果実味が感じられます。すっきりと飲める赤ワインでした。
ブラック・クイーン2015
やや黒みがかった紫色をしています。香りはやや樽香がしています。
フルボディとのことですが、タンニンは穏やかでやや柔らかさを感じるワインでした。
ヘリテイジ 2015
マスカット・ベーリーA95%とブラック・クイーン5%だそうです。
深雪花よりも甘い香りが感じられ、また樽香が感じられます。温度があがるとさら果実味が感じられるワインでした。
川上善兵衛氏はブドウの交配に力を入れ、より日本の気候、土壌に適したぶどうを作り出してきました。マスカット・ベーリーAやブラック・クイーン、白ブドウのローズシオター、レッド・ミルレンニュームなどがあります。
マスカット・ベーリーAは日本では甲州に次いで2番目に多い受入れ数量(ワインに使用される数量)※1で、日本ワインに欠かせない品種となっているわけですが、その原点がこの新潟、上越にあるとは驚きですね。
※1国税庁、国内製造ワインの概況(平成28年度調査分)
2)ワイナリーの見どころ
ショップは川上善兵衛記念館と呼ばれる建物の1階にあります。
そのすぐ周辺には様々な見どころ施設があります。
① 石蔵
ワイン樽を熟成している施設です。
石蔵は第一号と第二号の2つあります。
どちらも100年以上の歴史があり今も利用されています。
それぞれ国登録有形文化財、上越市指定文化財となっており、時間内であればどちらも自由に見学できます! 中にはまさに熟成中の樽がずらりと並んでおり、ワインと樽の香りで満ちています。
②雪室
冬に積もった雪を貯蔵しており、真夏でも間近で雪を見ることができます。
雪国ならではのアイデアですね。中とってもひんやりしており、温度計は5-6度を指していました!
③葡萄畑
建物の奥に山があり道なりに進むと見晴らし台があります。
そこまでの間の斜面を利用して葡萄畑が広がっています。
3)行き方
■公共交通機関⇒タクシー
北陸新幹線:上越妙高駅 信州本線:直江津駅 各駅からタクシーで約25分
■葡萄園のギリギリまで公共交通機関
①直江津駅→高田駅
②高田駅→「北方」バス停(徒歩1分)
■車
北陸自動車道:柿崎ICまたは上越IC
上信越自動車道:上越高田IC 各ICから15~30分
*10名以上なら団体として予約することも。
*イベント時は送迎車が便利!イベント日時はHPを。
岩の原葡萄園の入り口。 大きな樽がお出迎え。
まとめ
この葡萄園は川上善兵衛氏が1890年に開設したとのことですので、歴史ある葡萄園であることが分かりますね。各施設にある解説を読むと、当時の苦労や雪国ならではの工夫した様子を知ることができます。川上善兵衛氏は日本のワイン造りにとても貢献したことで有名で「日本のワイン ぶどうの父」と呼ばれているのも頷けますね。