どんなに憎み合っていても「魂の癒しの時間」が与えられているのかも。ある絶縁した親子の話です。
2016.08.18 21:16
Time Well Spent by RStonejr
絶縁状態だった親子。
親の躾が厳しくて、自分の結婚も全て母親の言うなり。
子供ができたけれど、社会的な地位もある夫なのに、
飛び出してしまって、、、、
それ以来、
母娘は、冷たい戦争を続けていた。
のちに再婚はするも、母親は娘を許さず、
30年も絶縁状態。
その間、娘にも、母親にも、
様々な試練がやってくる、
それでもお互いの心の溝が埋まらない。
そして、時は流れ、
ついに老夫婦となった親は、最後の住処を、
娘に探してもらうことに。
すでに母親は、もう過去のことや、娘のことさえも、
忘れてしまう病に侵されていた。
父親は、ガンで余命を宣告され、親子共々、
戦いに疲れ果ててしまった。
さあ、最後に君達は、どうやって結末をつけるつもりだいって、
神様に言われていたんですね。
人生色々あったけれど、
全ては、強制的に水に流されちゃった。
そんな感じの「再会」でした。
それからの数年は、親の介護に励むことで、
お互いの間にあった溝は埋まり、
最後は、安らかに両親ほとんど一緒に旅立ってしまった。
結局、私たち人間は、親子の縁を、
勝手に切ったりしますが、
切っても切っても、深く結ばれているのが、
親子の縁(実際的にも、無意識的にも、感情的にも)なんだなあって、
思いました。
あんなに母親の悪口ばかり言っていた彼女ですが、
今では、お母さんの思い出は、
散歩しながらオーソレミーヨを歌っている、
明るいおばあちゃん、
彼女に甘えるおばあちゃんです。
最後の数年の時が、
彼らを癒してくれたんですね。