レディセットからのステップアップ
さあ、今回は1/8オフロードのインファーノ系レディセットに関する話をしたいと思います。
RCカー開発担当の宮崎です。
静岡のホビーショーで発表した『インファーノNEO3.0』が、間もなく店頭に並びます。
たくさんの注文を頂いていたにも関わらず、発売が遅れてしまい本当に申し訳けありません。
手に入れて頂いたら、もちろんそのままの状態でも良く走りますが、その次のステップアップとして今日の記事を読んで頂けたらと思います。
ここからの話はインファーノNEO3.0以外の既存インファーノ系レディセットユーザーにも参考になるかと思います。
サーキットでしばらく走り込んでいくと、周りには上手な人がいていろいろと不満が出てくるかもしれません。
そういった時にムダなくステップアップしていく方法を考えてみました。
最初に変更していくのは、絶対的にタイヤですね。
レディセットのタイヤもアスファルトや空き地ならば十分なグリップ力はあるのですが、サーキットとなると少し違ってきます。
走行場所によって最適なものは異なりますので、まずはそこの常連さんにどんなタイヤがいいのかを聞いてしまいましょう。
簡単に説明するのであれば、ピンが短いものは基本的に砂や土が路面上に少ないところで使います。
反対にピンが長いものは、砂や土が路面に浮いている場合に使用します。
そして、タイヤがグリップしてくると、次に気になってくるのがステアリングのレスポンスだと思います。
すると『サーボを交換?』と思われるかもしれませんが、付属のサーボもそれなりによいものを搭載しています。交換は、それが壊れてからでもいいでしょう。
その前に、そこまでお金をかけずに高い効果を得ることができるパーツがあります。
IFW448 アルミロングレンジ ステアリングサーボホーン(フタバ用) 1400円
標準は樹脂製のものが付いていますが、これをアルミ製のこのパーツに交換するだけでクルマの動きが機敏になります。
レスポンスが上がる秘密は、ひとつは材料が固くなったことで力が逃げないことです。
もうひとつの秘密は、長さが1mm長いことです。
これは、送信機のステアリングを少し回した時に違いが出ます。
樹脂製とアルミ製で同じだけステアリングを回した時に、アルミ製のほうが長い分だけサーボホーンの円弧が大きくなります。
つまり、その分だけステアリングロッドの移動距離が増えることになるので、レスポンスが上がります。
先日も暑い日にレデイセット系のテストに行った時に、標準のホーンを壊してしまい、たまたま工具箱の中にあったアルミ製に交換したらビックリするくらいレスポンスが上がってクルマがよく曲がるようになり、その後のテスト走行を楽しんでしまいました。
ちなみに、レディセットのサーボには上記のフタバ用(IFW448)を使用してください。
サンワ/KO用(IFW449)は使用できませんので注意してください(セレーションと呼ばれるギザギザの数が違います)。
まだまだイジれるところはたくさんあるのですが、まずはこの状態でもサーキット走行は十分に楽しめると思います。
とことん走り込んでみましょう。
僕が思うに、部品にお金をかけてクルマが豪華になっていくのももちろん楽しいですが、操縦技術と感性が上がれば、部品を交換した時にその違いが体感でき、もっと感動できると思います。
そうして細かい違いがわかるまで走り込んだ頃にはサーキットで仲間も増えていて、もっとRCが楽しくなっていることと思います。
お盆休みにRCを楽しまれる方もいらっしゃるかとは思いますが、外はとっても暑いのであまり熱中しすぎずに注意して遊んでください。