トレーニングは楽しい
勉強も仕事も楽しいと時間が過ぎるのが早く、難問であればあるほどやる気が出ますよね?
逆に楽しくないと、早く終わらなかな~と別のことをやり出したり、とりあえずこなすだけなんてことも・・・。
犬のトレーニングも同じです。
犬がイヤイヤやらされているだけのトレーニングは進みが遅いです。
だから、楽しんでもらえる工夫をすることが大切です。
オヤツのご褒美やオモチャなどを上手に使って、犬のやる気を出します。
理想を言えば、「遊び=しつけ」ぐらいの感覚です。
例えば、麻薬探知犬ですが、麻薬をすぐれた嗅覚で探し出す立派な仕事をする犬です。
さぞかし厳しいトレーニング内容かと思いがちですが、そうでもないんです。
犬は遊び感覚でトレーニングされているんです。
対象の香りの物(ターゲット)を見つけると、一緒に行動する人(ハンドラー)に教えます。
そうすると、ハンドラーが遊んでくれます。
犬はハンドラーに遊んで欲しくて(喜んで欲しくて)ルンルンで仕事(探し物)をするのです。
こんな風に遊んでいるけど、それがトレーニングになっている形にもってこられるのが理想です。
ちなみに、犬がのびのびと能力を発揮するにはハンドラーの努力が必要です。
テレビとかで麻薬探知犬などの特集などを放送しているのを時々見るのですが、
犬よりもハンドラーの方がめちゃくちゃ教官に怒られてました。
犬を成功に導くために人が細心の注意をし、褒めることもただ褒めるのではなくて、
めいっぱい声出して、体動かして一生懸命全身全霊で褒めていました。
褒めるだけで疲れちゃうぐらいです。
私は家庭犬の訓練ですが、訓練生時代に犬のトレーニングで、犬を鼓舞する必要がある場面がありました。
私としては最大限褒めているのですが、先生からはもっと褒めろ、そんなんじゃ足らん、
もっとだ、もっともっと、と叱咤されたことを思い出します。
また例えですが、好きな人をもてなす場合、その人の好きなものを用意したり、
店を予約しておくなど先回りして行動し、その人が楽しんでくれるように気をつかったり、
盛り上げたり、けっこう努力する場合もありますよね?
犬のトレーニングもそれです。
犬のために好きなものを用意し、先回りして行動し、犬を気遣い、
犬が沈んでいたら一生懸命盛り上げ、けっこう努力が必要です。
人が楽しいと犬も楽しくなります。人が不機嫌だと犬は気を使います。
トレーニングは無理なく、成功の積み重ねをして、
褒めることを多くできるトレーニングをすれば、自然と楽しくなります。
人も犬もトレーニングを楽しみましょうね!