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-ハッピーな星を目指して- 『わらうほし』

2018.08.07 13:58

-ハッピーな星を目指して-
『わらうほし』

作:荒井 良二 / 株式会社 学研教育出版出版)

短文の繰り返しは、とても優しく、絵を映す。

軽やかに、

心にすーっと入ることを受け入れられる、

絵と文字が在る、絵本。

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『わらうほし』

わらうほしです。

わらう ほしの わらう やまです。

あさが きただけで

わらう やまです。

わらう ほしの わらう もりです。

めを さましただけで

わらう もりです。

わらう ほしの わらう まちです。

まどを あけただけで

わらう まちです。

わらう こうえんです。

おはよう!と いうだけで

わらう こうえんです。

わらう いえです。

はみがきを するだけで

わらう いえです。

わらう ぼくです。

ねこが ミャーとなくだけで

わらう ぼくです。

わらう わたしです。

いぬがワン!と ほえだだけで

わらう わたしです。

あ、あめです・・・・・・・・。

わらう あめです。

ふるだけで

わらう あめです。

わらう はなです。

あめが あがっただけで

わらう はなです。

わらう くもです。

ながれるだけで

わらう くもです。

わらう くもを みて わらう こどもです。

くもを みて

わらう こどもです。

わらう おとなです。

いい ゆうやけだと いって

わらう おとなです。

わらう よるです。

おやすみなさいと いうだけで

わらう よるです。

わらう ほしの わらう よるです。

そうっと そうっと

しずかに しずかに

わらう よるです。

わらう ほしです。

あしたも わらう ほしです。

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何度も読むなかで、

読み終えたときに毎回心が明るくなったり、

勇気づけらたりするのは、なぜなのか、自分に問いかけた。

それは、

繰り返す短文の文末にある、

「わらう〇〇です」

文脈ごとに、主語で結論づけているからでないだろうか。

〇〇に喜ぶわたしです

〇〇が嬉しいわたしです

〇〇が大好きなわたしです

〇〇を愛しているわたしです

「そのまんまの〇〇でいいと思っているわたしです」

わらう。

微笑む。

「ただ、在る」だけで、

そのまんま、「在る」だけで、

『歓ぶ。』

「ただ、在る」だけで、

そのまんま、「在る」だけで、

『ありがとう。』

だから、

わらう。

微笑む。

この物語の「わらう」を言葉にすると、

こうだろうか。

「ありがとう。

こちらこそありがとう。

いつものように、

あたりまえのように、

そのまんまいるだけで、

嬉しいよ、ありがとう。

わたしも嬉しいよ、ありがとう。

大好きだよ。

私も大好きだよ。

これからも愛しているよ。

わたしも、ずっと愛しているよ。」

わらう・笑顔 は、

心も、空気さえも、ハッピーにする。

ハッピーは広がり、

わたしたちが住んでいるこの星も、

大きな大きな、ハッピーな星を目指せるはずなんだ。

この絵本に、

心から感謝したい。