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東洋式疑似餌釣研究所

夏の渓流ルアーフィッシング

2018.08.07 12:26

 私がこの釣りを始めたのは四半世紀前。


当時、渓流のイワナやヤマメをルアーフィッシングで釣ることはまだまたマイナーなジャンルだったので、渓流でルアーフィッシングをする人に出会う事は、地元の関東では皆無だった。


東北や新潟の有名河川に行けばルアーフィッシングをする人を見かける事もあったのだけど、世の中バスブームの真っ只中でルアーフィッシングといえば、ほとんどの人がバスと答える様な時代。


当然ながら、関東のマイナーな渓は昨今の様なプレッシャーが無かったから、ヤマメが釣れずに帰る事など無くて、釣りたい時に行けば幾らでも釣る事が出来たのである。


もっぱら活躍したルアーはスプーンとスピナー。


時折、フローティングミノーや、海用の小さなシンキングミノー等であった。



現代の渓流ルアーフィッシングは、ベイトフィネスであったり、ヘビーシンキングミノーであったり、まだまだ私の知らない釣りかたもたくさんあるみたいだ。

 しかし、今から最新のテクニック等をやろうなんて思えない。


無理に数を釣る必要も無いんだ。


 森を歩き、渓に降りて、沢を登り。


時折ルアーを投げて魚が釣れたらそれでいいと思っている。


 終わる事の無いせせらぎのBGMは、余計な雑念を消してくれる。


あとは己の鼓動と呼吸が聞こえるくらいだ。

 一つ釣り、一つ逃がして、一つの釣りが終わる。

また一つ釣り、また一つ逃がしてやり、また一つの釣りが終わる。


視界の向こう側に行くために目の前の滝を越えて行く、岩を掴み体幹を使って登りあがる。


 すべて終わりと始まりを繰り返しながら、水の流れてくる始まりの場所を目指して歩く。


夏は春のようにたくさんの魚が反応してはくれない。その分テンポ良く進んで行く事が魚に逢う為の近道。


 疲れたら木陰で一休み。

水分を補給しながら火照った身体を静める。


 魚は一匹、一匹、違う模様がある。

釣師にも一人、一人、違う楽しみかたがある。


 日が暮れる頃には、確かに満たされている自分がそこに有ることに気が付く。


満たされた何かが空っぽになった時が来たら。

 

またこの渓へ来よう。