小さなサラが弟を思う気持ちが痛々しい映画でした。「サラの鍵」喪失感は、人生を丸ごと吞み込んでいきます。
今、映画を観てきました。「サラの鍵」です。
ユダヤ人に対する迫害の史実をもとに、フランス、アメリカを舞台にした映画でした。フランスに住むユダヤ人のサラはちいさな女の子です。ある日、ユダヤ人刈りというのでしょうか、強制的に、町から彼らをある場所に連行してしまうのです。そして、最後には、アウシュビッツへ。サラには、弟がいましたが、憲兵が来た時に、恐ろしくなって大切な弟をドレッサーに隠してしまいます。
「すぐに帰ってくるからね。いい子でこの中でまってるのよ」そういい残して、家族3人は強制連行されてしまいます。何日も、何日も、サラの頭の中から、残してきた弟の事が忘れられません。収容所へ行く前に、お母さん、お父さんとも引き離されてしまいます。
仮の収容所で高熱で苦しんでいたサラを介抱していた少し大きな女の子と、脱走を決意します。途中、農家の夫婦に助けられますが、友達は、重い病気にかかり息を引き取ります。小さな女の子の身に、容赦なく辛い現実が起こります。身体に受けた傷は、時間が経つと治るのに、心の深い傷は、時が経てば立つ程、すべてを吞み込んでいきます。母親が体験した苦しみや、悲しみは、その子供に受け継がれていきます。けっして口にはしない痛みは、生まれた子供にプログラムされていきます。それがチェーンのように、お母さんからまたそのお母さんへとさかのぼっていくと、女性の歴史が私たちのなかにあることがわかります。私たちのDNAには、そういった暗い歴史が刻まれていることも事実です。でも、私たちは、そういった女性達の生命力をいただいて、この世に生まれてきました。今、私のからだにも、その女性達からたくさんのエネルギーが届けられてていて、サポートされている感覚があります。決して、どこの国が誰に何をしたということではなく、私たちは、生かされていて、延々と受け継いできた生命のバトンにフォーカスすべきですね。そう思いました。リフレクソロジールームママキッチン