「牛の一生」私たちの食習慣を少し変えるだけで、飢餓の国を救う事ができる!
私たちの食欲は、地球環境に大きなアンバランスを生んでしまったというお話です。
地球上には現在200億頭もの家畜がいますが、 この数は世界総人口の3倍以上ですので肉の生産を減らせば 穀物の消費も減り、ついでに、発展途上国で飢餓に苦しんでいる人達にまわすと畜産で使われていた穀物分で途上国の飢餓を充分救えます。 牛に限って言えば、地球上の土地、46億ヘクタールの牧草地で、13億5000万頭の牛が食用に飼育されています。(中国人の人口を上回ります) 13億匹の牛は、莫大な量の草・とうもろこし、小麦などを食べ、イギリスの場合では農園の80%がその家畜のエサ(飼料)の栽培に使われています。人間以上の食欲です。というか、大量に与えて大きくしてから殺し、たくさん肉にするのです。 人工授精を施し、年がら年中妊娠させ、ミルクを搾乳し、 自然ではありえないほどの出産回数をさせ、早く老化します。 乳も出なくなり、出産もできなくなるとどんなに役に立った牛でもそれ以上続けてエサをあたえるなどして飼うことはなく、用済みとされ、肉にされます。 ほとんどのオスは子供のうちにに殺され、子牛のソテーになります。 また、600kgの牛1頭を育てるためには6トン~9トンの穀物が使われます。 また牧場での牛の飼育は野菜の12倍の水を必要とします。 その牛が13億匹いるのです。どれだけの飼料をそだてなければいけないか想像ができるでしょうか。 お肉1kgのために、10kgから16kgの穀物飼料が使われているのです。 それならお肉1kgをやめて10kgの野菜を食べた方がエコですよね。 (1日350gの野菜でもなかなか食べれないのに10キロの野菜はとうてい食べきれませんが) 全世界の穀物の38%は家畜に与えられています。 これらの土地には、土壌の許容範囲を超えた多くの殺虫剤や化学肥料が使用され 殺虫剤は標的以外の昆虫も殺し、生態系のバランスを破壊しています。 こうして育った飼料を食べた家畜の肉は、野菜の14倍の殺虫剤・農薬など残留物を含んでいます。 また、これらの有害毒物は地球に対し莫大な量であり、 川を流れ、藻類と細菌の成長に拍車をかけ、すべての水中生物を 窒息死させています。 私たちが肉食をしなければ、現在の30%の土地で化学肥料を使わずに全人口の食料を生産できるのです。 主に牛の牧草地や肥料の大豆栽培のために世界の雨林が消えていっています。 1950年以前、世界の土地の14%は熱帯雨林でした。 今では半分が消失し、毎年イギリスに相当する広さが消失していっています。 コスタリカでは、伐採された土地の71%は牧草地。 ネパールはここ20年で、家畜の飼育を続けるために半分の森林を失いました。 森林が失われると地球の二酸化炭素が増え、地球温暖化への引き金ともなっています。 牧草用に熱帯雨林が焼き払われ、二酸化炭素(CO2)が大量に排出されています。このCO2は大気へと流れ、地球からの熱の放出を妨げ、地球温暖化に拍車をかけています。 また膨大な数の家畜のフンやゲップ(メタンガス)も地球に深刻な影響を与えています。 1頭の牛は1日に60リットルのメタンを排出し、毎年大気中のメタンの濃度が1%増加し、地球温暖化の原因のひとつとも考えられています。 家畜動物の排泄量(フン)は地球の土壌ではもう吸収しきれないほどの量に達しており、蓄積されつづけています。(牛1頭=1年で23トンのフンを排出。) これら家畜のフンは、人間の排泄物の100倍の汚染力をもち、化学肥料から発生する亜酸化窒素と混合し工業的な汚染物質と混ざり、酸性雨となります。一部の地域では70%以上の酸性化を引き起こしています。 そして再び土壌、森林、川、湖に降り、環境を破壊しています。 お肉は人間の体に必要ありません。有害でこそあれ、 マヒした味覚の欲望のためにだけ生産され、残酷な屠殺もし、 今の先進国のほとんどの人間は肉食をしつづけているのです。 以上「環境と肉食」より転載させていただきました。
「牛の一生」は、続きがありますので、また次回掲載します。ママキッチン