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☆ Body knows the future ☆

変化するエネルギー=生命 こころはあなたをどの方向に向かわせていますか。

2011.02.09 00:00

「ナッチョとポム」の湯崎夫沙子さんがテレビで紹介されていました。みて一瞬で好きと感じました。そして、ブログを発見。「Animations アニメーションズ、創作と評論」というブログのなかの記事を紹介します。


湯崎さんはイタリア在住の日本人作家です。去年帰国なさった際に開催された講演会に行ったのですが、こんなエネルギッシュな人みたことない、というほどの奔放ぶりを発揮していました。 粘土のメタモルフォーゼを特徴とする作風ですが、なぜそのようなことをするかと言えば、「私たち自身が変化しつづけているから」とのこと。「だってこの瞬間にも髪の毛が何万本も落ちているわけでしょ。みんな変形しているんですから。そのことを表現したい。だからあらゆる止まった形のものに生命を与えるものとしてアニメーションをつくっています。」(ここのインタビューから。)そうです、あまりに基本的すぎて忘れてしまっていること、みんな常に変化しつづけていることを作品にしているのです。生命の力です。でも何万本も一瞬で髪の毛落ちませんけどね。湯崎さんなら常に何万本も生え変わっている可能性ありますけど。 基本的には注文仕事で制作をしている人ですが、本人曰く、仕事の形態はどうでもいいそうです。どんな形式だろうと、それにあわせて自分のやりたいことはできるとおっしゃっていました。たくましい……物語も形式上かぶせているだけだとか。生命の力をとにかく過剰に放出することがたぶん重要なのでしょうね。言葉ではなく形や色や動きで伝えることを主眼におきながら。なんだかライアン・ラーキンみたいだ。 動きをつくりだすとは「あるものにimpressionを与えること」だという面白い言い方もしていました。メタモルフォーゼのアニメーションは、対象が何であるかはあまり関係なく、何と何とのあいだを動いていく質が大事です。印象が大事です。WWFの仕事をしたという湯崎さんは、「あれ、なんだっけ、あの白くて黒くて動物の……」と言っていました。「パンダ」という名前が抜けてしまっていたみたいです。色の印象だけが。「何」は関係なくて、印象の方が重要なのですね。そもそも僕らもはじめから名称でおぼえるわけじゃないですしね。大人になると違うけど。 「ナッチョとポム」はDVDが二本出ています。「ぼくらと遊ぼう!」シリーズの奔放なメタモルフォーゼの愉快痛快ぶりと残酷さが好きな方は必ずや好きになることでしょう。主人公の二匹は宇宙から毎回降ってきますが、この世にはじめてやってきた赤ん坊という設定らしいです。だから「ぼくらと遊ぼう!」よりもっと爆発的です。ワーとかギャーとかオゥーとか言っていてすごいです。(アニメーションどうぶつの僕も嬉しくなって吠えて応えたくなります。)乗り込んだ観覧車がどんどん加速して七色に溶けてしまって花火がバーンとなったり、ビリヤードの台に落っこちて跳ね回る玉に何度も何度も潰されたり(しかも苦悶の表情で)、水に溶けて土に浸透していったり。なんでもありとはこういうことを言うのでしょうね。 メタモルフォーゼもなんでもありで、目の前にあるものにどんどん変わっていきます。でもそういえば、僕たちだって子どものとき、いろんなヒーローになりきったりしていたわけですからね。身を守るとかそういう生存の目的もなくなにかになれるっていうのはたぶん人間だけですよ。以上ブログの紹介でした。http://animationscc.blog105.fc2.com/blog-entry-41.html



 

NHK教育テレビ「プチプチアニメ」内のクレイアニメーション「ナッチョとポム」の第1巻。ユニークな髪型と長いしっぽを持つ変わった生き物・ナッチョとポム。体の色を変えたりいろいろな物に変身できる彼らの不思議な冒険を描く。全5話を収録。


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動きをつくりだすとは「あるものにimpressionを与えること」と湯崎さんがおっしゃっている。足の裏からみていると、それぞれの臓器は、あるimpressionを表現していると言えます。身体のなかに入った食べ物によるimpressionだったり、その人の考えによるimpressionだったり、そのときの感情のimpressionだったり。そのimpressionをもとに、私たちの身体は常に変化し続けている。逆から言えば、考えや想いが身体を動かしているともいえるでしょう。私たちを身動きさせないしがらみがあるとすれば、生命に対して、後ろ向きな「変化することに抵抗する私たちの恐怖心でしょう」この次元で最後に迎える「死」も変化のひとつですね!ママキッチン