渡りの足跡(梨木香歩)
前回読んだピスタチオが、エッセイみたいな小説だな!と思ったけど、これは!小説みたいなエッセイだな!という印象。
梨木さんて、ほんとうに、なんて美しい魂をもったひとなんだろう!!!と、毎回感動してしまう。
人として、素敵。
何故だか分からないけど好きで好きで心惹かれて気になってしかたないものを辿る旅。
これは梨木さんの趣味のバードウォッチングのエッセイかな?くらいの気持ちで読み始めたら、大間違い。あら大変。
梨木香歩人生の旅の途中〜ってサブタイトルつけたいくらいな。そうして北海道知床やカムチャッカにまで連れて行ってもらった気分。
わー。
行ってみたい!知床!!
解説に、これはネイチャーライティング作品である、とあるけど
ほんとうに。
これはただのバードウォッチングではない。。。
ネイチャーウォッチング?
ウーンウォッチングより、フィーリングってかんじ?
自然を愛でる?
おお、愛でるってのはなかなか良いか?
ネイチャーラバー?
、、、だめだこりゃ(笑)
ウーンどれもしっくりこない(笑)
なんか言葉で表現しようとすると薄っぺらになるな。
まあとにかく自然・愛ね。
しかも、出てくる鳥たち、私にはあまりにもマニアックすぎて、いちいちググって確認しながら読んだ(笑)
だからといって、ああ!渡り鳥のはなしね!と思って読んだらこれまた大間違い(笑)
戦前にアメリカに渡った日本人の二世三世が戦時中に受けた扱いにまで話がいき、
ロシアの開拓、北海道開拓に渡った人のはなしとか、そうかー渡りってそういうのも、、、。
渡ってゆく鳥たちの不思議
ここ!これ!!グッとくる。
そうか!そうなんだよね。
この作品について考えていたら、頭の中にこの曲が流れてきた。わあ!エンディング曲にぴったりじゃないの。そうそう、きっとこういうこと。