8月8日 五所川原市金木→新郷村(118km)
一晩中強風が吹き、揺れに揺れた我キャンピングカー。
それでも周囲でテントを張った筋金入りのキャンパー達は、まだまだ容赦なく続く横殴りの風を諸共せず、朝からオープンテーブルを囲んでいらっしゃる。
さすがツワモノと感心しながら、kがノロノロと朝の支度をしている間に、皆さんテントを畳んでいなくなってしまっていた。
そんな広々としたオートキャンプ場だというのに、なぜか私達の車に横付けする車が。
そうか、私達は風避けにされているのね。
ツールド・フランスじゃないんだから‼︎ と思いながら、出発の時間がやってきたので、Yが車のエンジンをかけ始めると、ササーとどこかへ行ってしまった。(k)
キャンピンプ場を出発し、近くのコインランドリーで洗濯。
岩木山が雲一つなく雄大である。
洗濯が終わり出発する頃には、微かに雲がかかり始めてしまったが。
金木からは緩やかに女性的に見えた山容が、しばらくするとやや切り立った男性的な山容に変わる。
北海道の名峰、大雪山系のニペソツ山東壁を思い起こさせる。
ナビをつけていくと青森市浪岡方面に行くので、前に2泊した道の駅なみおかに寄ってレストランで昼食。相変わらず混んでいる。
そこからは国道102号を走る。
これも前に来た黒石市に入ると、しばらくして右手に浅瀬石川ダムが高く聳えて見える。
平川市に入って登りになり、白樺林の中、徐々に道が細くなってくる。
車の往来が少ないのが救いだが、こちらは車幅があるので注意が必要だ。
立て続けの急カーブなんとか登りきり、峠の分岐からは国道454号で一旦秋田県小坂町に入る。
ここから十和田湖畔までがまた細く、ブレーキを踏みっぱなしでゆっくり下って行く。
湖畔に着くと道はやや太くなるが、湖の西岸から南岸を走る途中、樹木が遮るので十和田湖の湖面は切れ切れにしか見えない。
青森県十和田市に入ると、ホテルがいくつかあり、観光バスと数台すれ違う。
高村光太郎の少女の像は割愛して先に進むと、秋田県鹿角市に入り、しばらくして青森県新郷村に入る。
一旦下げた標高を再び徐々に上げて行く。
国道とはいえ急なカーブが続く山道であり、本当にこの先に道の駅があるのだろうかと思っていると、坂を登りきったところに道の駅「しんごう」はあった。
外は小雨で寒い。
道の駅の直売所にはすぐに食べられそうな食品がなく、地元産の飲むヨーグルトやパンなどを購入。
夕食のつもりでヨーグルトの大瓶を2人で飲みきると、案の定、乳製品への耐性が少ない私が腹をこわし、夜にトイレに通うことになる。
ここはオートキャンプ場を併設する道の駅で、管理室にはカーテン越しに明かりが見えるので、管理人さんは常駐しているらしい。
ところが、オートキャンプ場自体に客がいない感じで、道の駅の駐車場も、来たときには数台あった車も夜にはいなくなり、我々の車だけが一台、ポツンと泊まっている。
辺りは国道沿いの街灯数個以外は真っ暗で、ほとんど物音一つしない森の中。
小雨は降り続いている。こんなときに腹をこわしてトイレに通うのは、なんとも心細く、トイレの明かりに集まってくる蛾の羽ばたきの音にも驚かされてしまう。(Y)