Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Today's Makiart

【物語】翻訳家のDさん

2018.08.08 12:45

数日後、ランチをしながらお話を伺うことになった。


「はじめまして」

メールでなんとなくお話は知っていたが実際に会って話すとまた違う。

文章ではクールな印象だったが話すととても熱い人だった。


驚いたことに数年前までは英語は殆んどできなかったらしい。

だが一念発起して英語漬けの日々を送り今に至ったとのこと。

私は一念発起の理由を聞いた。


「何故そんなに集中できたのですか?」私は質問した。


Dさんは話してくれた。

「今まではなんとなく周りに流されて生きてきたから、それを変えたくなったんです。英語は昔から興味はあったけれど、だからと言って本気でやるわけでもない。

本気で向かい合わずに、いつかできるようになりたいなぁと、思うだけの日々。


そんな時にふと、気づいてしまったんです。


できないのではなく、やらないだけでは?

だって、日本語も気づいたら話せるようになっている。言語に才能なんて関係ないのではと。英語圏で暮らしていたら英語を話すのは当たり前ですから。


もう自分の気持ちから逃げるのはやめようと決めたんです。それからは人が変わりましたね。笑」


そう言って笑うDさんの笑顔に私もつられて笑ってしまった。 


思い当たる節がある。笑。


いろいろ話した後にやっと本題の絵についての話になった。


※この物語はフィクションです。