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広島市南区の善通寺|初心者に親切な浄土真宗のお寺

善通寺ができた理由(広島市 浄土真宗)

2019.12.27 06:40


去るもの追わず、来るもの拒まず、初めての方も一期一会のお付き合いでも歓迎というスタンスのお寺です。




どんな方でも仏事をお引き受けするという、とことん経営センスがない住職のため、お寺は常に貧乏暇なし状態です。






そのため、立派な設備もございません。






ただ、真宗の教えを一人でも多くの方に聞いていただきたいというのが住職の趣味でございまして、その趣味に住職が専念するためのお寺でございます。







善通寺は、大正時代に現在の広島の地で、尾道にある寺院の支坊、布教所としてスタートし、昭和の初めにお寺になったばかりの新しいお寺です。






ブドウ畑だった現在の場所に、戦時中に戦争で必要なものを製造するための工場ができ、線路が走り、人々が移り住んできました。






人口が増えたのにお寺がないということで、布教所が欲しいという要望が高まりました。






布教所としての役割がある間だけ、一代限りのご縁という気持ちで、当時、広島の和上と呼ばれ慕われた人が住職に迎えられました。






当時は、本堂に入りきらない多くの方が法座に来られていたそうです。
人が多くて、一度も本堂に入れたことがなかった、いつも外だったけど、初めて廊下でお話を聞けた時は嬉しかったと、当時を思い出し懐かしそうに話をしてくださる方がおられました。




お参りに来られてた方の要望により、昭和に入って寺院となります。
寄付を集めることはなく、当時の住職の個人資産で土地を購入し、本堂を建てました。






なぜ個人資産でお寺を建てたのかというと、自分の子供に後を継がせることはないと考えていたため、自分の代でお寺を終わりにした時に、住む場所が必要だからという理由です。






当時は、寄付も年会費も募らないお寺の運営をしているのは全国でもものすごく珍しかったようです。






今の住職で、広島に移ってから4代目ではございますが、今でもお寺としての役割がある限り、この一代限りのご縁という気持ちは住職歴任者と同じでございます。






お寺を続けようとするなら、資金が必要なので、経営センスも必要になることがあるでしょう。
しかし、そこまでしてお寺を維持する必要はないというのが代々の考えです。






お寺ができるのも、潰れるのも続くのも、すべてご縁次第。
これが、代々の住職が「善通寺はつぶれる」と口癖のように言ってきた理由です。






諸行無常ですので、いつかはお寺としての役割を終えます。
その時までは、全力で要望に応え続けます。

香雲山 善通寺  

浄土真宗本願寺派(お西)


広島市南区南蟹屋1-6-11


082-281-2779

082-284-5837(FAX)


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