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タテイト珈琲店

鎌鼬の夜

2018.08.09 15:36


夜、いつもの帰り途。風凪ぐ道。


発作のように鳴き始める夜の蝉に、

そっと合いの手を打つ秋虫の声。

主役の交代は少しずつ進んでいる。



木曜日。

木曜日を歌った曲が思い浮かびません。

週の始まりでも、真ん中でも、週末でもない日。

ロシア民謡「一週間」でも、

水曜日に来た友人を送っていくだけの日。



どうせなんでもない日なら、静かに凪のような気持ちで過ごしたいけれど、どこか心がさざめく一日でした。

そのさざめきを、コーヒーに悟られないように。

伝わらないように。息を潜めて。


でも、そんなさざめきは、夜の楽しいお客さまたちがビリビリに切り裂いてくださいました。

鎌鼬のように。そんな夜タテ。