信頼が新しい人と仕事をつくる
自分もお客様も、お互いが成長し合える付き合い方を目指した働き方がここにはあります。
お客さまの成長とともに、会社も自分も一緒に発展していきたい。そんな想いで沖縄の広告会社として絶えず新しいものをつくり出してしているのが、株式会社エマエンタープライズ。
エマエンタープライズの「エマ」とは、今から約60年前に沖縄へ上陸した台風の名前からとったもので、台風が私たちの生活にいろんな影響や変化をもたらす様を現代の渦巻く情報化社会に例えてつけた名前だそう。
日々変化していく市場の中で、どうしてその広告をつくる必要があるのだろう。そんなふうにエマエンタープライズでは依頼された仕事をするだけではなく、そもそもの課題を見つめ、お客さまへ本質をベースとした考えを提案していくそうです。
お話を聞いたのは、 株式会社エマエンタープライズ 専務取締役の池田さん。
池田さんは、専門学校でデザインの勉強をし30歳の時まで東京でグラフィックデザイナーの仕事を経験。
その後、沖縄へ移り住み数年後エマエンタープライズに入社しました。
エマエンタープライズは、現在沖縄本社と東京支店も合わせて従業員数は36名。実際に売上げをつくっている部署は30名ほどだそうです。
ほぼ全員が営業的な仕事なんですね?
「確かに部署ごとの役割みたいなものはもちろんありますよ。でも、私はここまでの仕事しかできません。っていう専門職なら東京や首都圏では成り立つんだろうけど、沖縄では一人で何役もできた方が活躍できるし、その方が仕事というか人生は面白いよね。」と、話す池田さん。
ここでは、「お客さまのために」という考えが常に根底にあって、社員一人ひとりが自分の個性と能力を最大限に発揮すべく常に「考動」している。まさに少数精鋭の集団だ。
どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?
「自分で仕事をつくっていけるという人ですね。そうゆう人はお客様の課題を察知して提案もできるので、おのずと仕事を運んできます。絶えず新しいことを取り入れて、新しい仕事をしたい。という好奇心旺盛な人が向いていると思います。」
その好奇心と行動力で常に新しいアイデアを生み、事業の幅を広げている。
ちなみに職種としては、アカウントプロデューサー・CMプランナー・アートディレクター・デジタルマーケティングプランナー・クリエイティブディレクターなど、実際にはいろいろあるが、それに長けている人がいればいつでもウェルカムです!とのこと。
実際にお客さまのオーダーの内容は新商品の発売や新しいサービスのリリースなど、さまざまです。
そのターゲットは男性なのか女性なのか。年齢層は何歳ぐらいか。お客さまから最初に得られる情報はそれほど多くはない。
例えばCMで言うと、完成後にお客さまからお金をいただけるわけではなく、絵コンテがあってその絵コンテの状態でお客さまへプレゼンし、他社との競争になり、実際にどう仕上がるか分からない段階でお客さまには契約(購入)をしていただかないといけないという。
実際に出来上がったCMを見て、お客さまに納得してもらえない場合もあるんですか?
「もちろんそういう時もありますよ、こんなイメージだと思っていなかった…」ってね。
その場合はまたつくり直すんですか?
「つくり直しもありますよ、それはこちらの説明の仕方が悪かった場合もありますからね。その時点で相手にちゃんと伝えることが大切ですが、それって単純なようで意外に難しいですよね。」
相手の頭のなかで思い描くイメージを直接的に見ることは難しい。ひょっとしたら、まだイメージが固まっていないかもしれない。
ヒアリングから得た情報と、これまで培ってきた実績から理想に近い商品・サービスをまず提供することで、お客さまも自分たちがどんなものを求めているのか整理できていきます。
そんな漠然としたところからつくることができるのは、常識や受け身にならない姿勢があるからこそなのかもしれません。まさに、柔軟で自由な発想で考える働き方が求められています。
仕事の醍醐味や面白味についてお聞きしました。
「うちの社員もみんなそれぞれ違うと思うんだけど、同じ仕事の繰り返しがそんなにないって所なんだよね。そういう意味では、マンネリがないから面白い。いろんな業種のお客さまがいて、日々変わっていく市場に対応するから常に新しいものになる。だから、絶えず新しい情報を仕入れたり、変化を感じながら次の手を考えていくことを大事にしています。」
実際にCM制作の場合だと、モデルさんは誰にするのか、撮影部隊はいつ・誰にするのか、場所や音はどうするのかなど…。細かい部分まで決めていきますが、一つのCMを制作するのに受注から完成まで2ヵ月ぐらいは必要とのことです。
ですが、その間に競合他社が違うサービスを出してきたりすると市場も変わるしお客さまの考えも変わってくるといいます。
一番理想とするのは、「最初のイメージはこうだったけど、仕上がりを見るとそれよりも良いね!」と、お客様から思っていただくことだそうです。
そのイメージや期待を大きく超えるものができた時、お客さまとの関係がより深いものになっていくと感じます。
そうなるためには、まず信頼づくりからはじめていくことが大切です。
「信頼関係があると、お客さまといつも近い距離感で接することができます。だから例え問題が起きたとしても、こちらからお客さまの変化にいち早く気づいてあげることが出来るし、素早く対応することでプラスアルファ―のフォローができる。そうすることによって、『エマさんだったら安心だね。』って言ってもらえれば、良い付き合いに発展していくと思っています。」
常にお客さまの立場で考えて話をしてくれる池田さん。
「逆にお客さまの方から、『うちの社員よりエマさんのほうが、うちの会社のこと詳しいんです。』って言っていただけることだってありますよ。そうやってお客さまにとって手放せない存在になっていきたい。」
と、嬉しそうに話してくれました。
「Think Deeply 一つのひとつの出逢いを大切に。本質を求めて、じっくり深く。」
これは、エマエンタープライズの一つのテーマにもなっている言葉ですがどういう意味てましょうか?
「例えば、自分の会社や商売を大きくする時に、いつも新しいお客さんを探しますか?」
……
質問されてから少し考える間があったが、私の心の中での答えは「イエス」だった。
「もちろんそういう考えもあると思うんだけど。でも、今お付き合いしているお客さまを大切にすることで、そのお客さまの業績がアップすれば多分その会社からいろんなサービスが出てくるだろうし、次の新しい仕事の取引も増えると思います。自分たちが今お付き合いしているお客さまを伸ばすんだ。」
この感覚があると、回りまわって自分たちもいろんなお客さまの所へ行くよりかは、一つの会社でいろんな部署のお仕事だったり打合せができる。
「自分たちの商売というよりか、お客さまのためにどうすれば良いのか。」
という感覚が強ければ強いほど、仕事もスムーズになっていき最終的には仕事の効率まで良くなると池田さんは言います。
日々「誰かのために」という思いで、仕事をしたり生活をしている人はたくさんいると思います。
ここでは仕事を通して関わる人たちと真剣に向き合いながら、自分のやりたいことに打ち込むことができる。
そうすると自然に心地よい関係性が周りに生まれ、人としても互いに成長していけるのだと思います。
何もないゼロから考えて、それを形にし生み出していくのはとても大変だろうけれど、そこに自分のクリエイティブの意味を感じられるなら、やりがいを持って働ける環境がここにはあると思います。