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深川八幡祭り 7 永代橋と一茶

2023.08.21 21:00

今回は深川八幡祭りの入りきらなかったぶんです。


すでにご紹介したとおりですが、


深川八幡祭りは江戸三大祭りの一つで、


およそ360年の歴史があります。


8月13日には深川の各町53基の神輿が渡御しました。


コロナ禍を経て、6年ぶりの開催です。

別名「水掛け祭り」と呼ばれます。

神様が乗っている神輿にも容赦なく水を掛けます。

ことしはゲリラ豪雨もあいまって、すごいことになっていました。

沿道から水を掛けます。

こどもたちは水鉄砲を駆使します。

「わっしょい」は「和を背負う」という意味ともいわれています。

1807年(文化四年)には悲劇が起きました。


お祭りを一目見ようと、あまりにも多くの見物人が殺到したため、


人の重みで永代橋が落ちてしまったのです。


1400人もの命が失われたといいます。


秋風や藻に鳴く虫もいくそばく  一茶


一茶はこの悲しい事件を伝え聞き、この句を詠みました。


そしてつぎのように書き記しています。


月見る月十九日といふ日は、富ヶ岡八幡宮の祭りなりとて、

賤しきもの、貴きものにおとらじとあくまで着粧ひつつ、老いたるを先立て、幼きを懐にし

て、青空めづらしく祝ひ粧ひ出立ちけるに、

いかなる悪日にやありけん、永代橋といへる橋、中程よりめりめりとやぶれて、下りに円を転

がす如く、人に人重なり落ちて、見る内に波底の真砂とはなりけり。


一茶自身はこのとき、父の七回忌でたまたま帰郷していましたが、


もし、ふだんのように江戸にいたならば、


じぶんも祭りを見に行って、事故にあっていたかもしれない、


とも書いています。


崩落事故はたいへんな悲劇でしたが、


それくらい人びとは深川八幡祭りに熱狂したわけです。


当時から民衆のエネルギーに満ちたお祭りだったことがうかがえます。

現代ではより安全に、それでいて熱量は変わりません。

どうぞよき一日をお過ごしください。