嫌う勇気。〜傷つくならそれは愛ではない〜
「傷つくことばかりされて、一緒にいるのは辛かったけど、この人と別れたら、もう結婚できないんじゃないかと思って別れられませんでした。」
もう、この悲しい告白を、私は何度聞いてきたことだろう。
これは『登録説明会』でのこと。
よく別れましたね。
よく決断できましたね。
と私は彼女に声をかけます。言わずにはいられない。
現状の【つらい状況】から飛び出して、ひょっとしたら【今より良い環境】になるかもしれないけど【もっとつらくなるかもしれない環境】に踏み込む【勇気】がどれほど怖いか...
私も知っているからだ。
別れられない女性の【思考】には、
- この後の人生に理想的な男性に出会える期待がない
- 【一生独身】が怖い
- だからつらいけど今の方がマシ
- だからここに居る。つらいけど
これが、彼女がはまっていた〝負のループ〟。
ぐるぐるぐるぐる...
長い期間、ずっと反芻していた思考。
でも〝今のままなら今のまま〟とある日気付いて、〝報われないかもしれない勇気〟を出して行動に出た彼女。
私:「彼のことは嫌いですか?」
彼女は沈黙。
私:「これからは、あなたを傷つける人を嫌ってください。嫌っていいんです。嫌う必要があるんです。」
人を嫌ってはいけません。
という、どこのどいつが誰が言い始めたのかわからない、この手の「それっぽいインチキポジティブ」は他にもたくさんある。信じちゃってる人がたくさんいる。
彼女は子供の頃から、人を嫌いになることを避けていたらしい。
だから、自分を傷つける人達から自分を守れなかったことが何度もあって...
私:「今日から、あなたを傷つける人を嫌って、そして遠ざけてください。その人達は嫌っていいんです。嫌うことで自分を守れるんです。」
嫌うことを悪だと思い、その感情が鈍化している彼女の次の勇気は「嫌う勇気」。
それは同時に、自分を大事にするということ。
もう一度言います。
自分を傷つける人を嫌うことは
自分を大切にするということ。
そして、
傷つくなら、それは愛ではない。
未来を悲観して、〝自分を傷つける人〟から離れられないあなたへ。
〝そこ〟は〝幸せまでもう少し〟ではないのだよ。
〝幸せ〟からいちばん遠いところなんだよ。
(彼はあなたとの結婚を100%選ばない、大切にされる日は来ない、絶対に!)
死ぬほど怖いけど、勇気出してこっちへ来い。
今、あなたが見えている世界がすべてじゃない。
今、耐えているその〝強靭なエネルギー〟を我慢なんかに消費するのではなく、
自分の為に、
価値あることに使おう!
使え。
エネルギーの使い方を変えて、脱出してみれば
早くこうしていれば
良かったな〜
と笑える日が必ず来る。
事実、私が今〝あの日々〟が嘘みたいに笑ってる。