界面活性剤についての誤解?
まだまだ誤解が多い『界面活性剤
なので、ちょっとご説明させて頂きます。
今回は、以前に初めてセーヌを買って下さったお客様からご質問にお答えしたメッセージを掲載しますね。
『こんばんは。夜分すみません。
シャンプーが無事に届き、使ってみました。
私は頭皮がすぐ痒くなるタイプなのですが、全く痒くならずに良すぎて驚きました。界面活性剤とかパラベン不使用ですか?』
私からの返事です🙇♂️
『こんばんは。この度はお買い上げ頂きまして、誠にありがとうございました。
商品を気に入って頂けて良かったです。
このシャンプーはベビーシャンプーよりも低刺激なので新生児の沐浴から、アトピーや敏感肌の方もたくさん使われています。
特に敏感肌の方には青いボトルのスカルプシャンプーがお勧めです。
従来のシャンプー剤とは全く違う感触かと思われます。
それは開発した私自身が実際に現場で施術をする美容師にしか気付けない事やコストに囚われず、好きな原材料を配合して処方したからです。
界面活性剤については良く誤解されていますので簡単にご説明させて頂きます。
界面活性剤の『界面』とは境界線の事で、水と油をコップに入れて分離している部分。
そこが界面です。
その境目(水と油)を混ぜるのが活性剤です。
例えばマヨネーズは卵とサラダ油で作ります。
ですが卵が水溶性で油が油溶性なので、そのままでは上手く混ざらずに分離します。
そこに、お酢を入れると混ざります(乳化作用)
つまり、お酢はマヨネーズの界面活性剤となる訳です。
だから界面活性剤の全てが悪物?ではありません。
問題は界面活性剤が何から作られているか?です。
どんなシャンプー剤も基本的には泡を作ったり、皮脂(汚れ)を溶解する為に界面活性剤の配合は避けては通れません。
問題は、その界面活性剤が何から作られているか?と言う事です。
安価なシャンプー剤は石油由来の原材料から作られた〇〇〇〇硫酸と言う硫酸系が多いのですが、これらは石油から作られているため水に溶けないと言う生分解性が悪く、頭皮や肌に残ります。
すると毛髪も頭皮が溶かし続けられ、バリア層が破壊され雑菌が侵入し易くなります。
それがニキビや痒みの原因となるのです。
対する高価なシャンプー剤には動植物由来の界面活性剤が使われていて、それらは生分解性も高く、毛髪や頭皮や肌を傷つけにくいと言う事です(一般に言うアミノ酸系など)
ただし、石油由来の物に比べると原材料の価格が圧倒的に高く、更にはセーヌの主成分のケラチン由来の界面活性剤はその中でも群を抜いて高います。
それを原材料の主成分にしているシャンプー剤はセーヌ以外ではほとんどありません。
なので、界面活性剤が不使用のシャンプー剤はほとんどありませんが、その原材料の由来と性質で安全性は全く違うのですよ。
因みに石鹸ですが、石鹸シャンプーは石鹸素地がとても安価ですがアルカリ性や残留性が強いので、本来ならシャンプーやボディーソープには不向きです。
けど、石鹸は昔からあるので安全だと思われがちですが、石鹸が安全だったのは昔のクジラや牛などの脂から生成していた物です。
ですが、今の石鹸素地は合成界面活性剤なんですよ。
もしも石鹸シャンプーがあらゆる観点から優れていたら世の中にシャンプー剤は存在せず、また高級なシャンプーは全て石鹸シャンプーになっているでしょうね。
すいません、長くなりました。』
この様なメールのやり取りでしたが、とてもわかりやすかったそうです👌
毎日のように使われているヘアケアやスキンケア商品ですが、何も化学薬品の配合は避けては通れません。
だからこそ永く使い続けても安全な物を選んでほしいと思います。
ただ、そのためだけに何時も一生懸命に開発しています🙇♂️