直近のあれこれ
自分自身への備忘録ブログ(日記)です。
今週1週間は、とあるプロジェクトで郊外農村部へのサイトビジットに行ってました。未舗装のガタガタ道を時速100キロ以上で延々と3~4時間掛けて毎日駆けずり回り、各Stakeholder(Government/Agrodealer/Smallfarmer)への実地調査など、英語/ポルトガル語/ローカル言語が飛び交う中で食らいついて行くのは本当に大変でしたが、収穫の多い濃密な時間でした。
現地法人の代表に就任してから既に3~4ヶ月ほど経過し、目まぐるしい毎日が続いています。アフリカでの事業・経営をしたいと思っていて、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは思ってもいませんでしたが、とても充実しています。
■大枠
汎用性が高く横展開しやすいITソリューション系へと事業ピボットに踏み切ってから、数万人単位の農家に関わるようなBudgetが数億円単位のプロジェクトもちらほらと動き始め、僅かではありますが着実に成果を感じ始めて来ています。元々は、既存の日本人社員の方々が積み上げて来た実績が高い評価を頂いて繋がっている案件が多いため、本当に感謝しかありません。僕のせいで台無しにする訳にはいかないので、更にServiceLevelを高めて顧客満足度を引き上げていけるよう精進します。
■事業領域
弊社の活動の中で、今の事業の柱(になりえるもの)はE-voucher事業とVirtualMarket構築事業の2つです。UnitedNationsやWorldBank紐付きのプロジェクトが大半のため、彼らがGlobalで掲げるビジョンにいかにAdjustさせ、かつ、高いレベルでのソリューションを提供できるかが肝となります。
■組織体制
ここ数ヶ月で6~7名ほど現地モザンビーク人スタッフを採用し、年内にはもう10名ほど新規で増やせればと考えています。例えば日本に馴染みある所で言うと、新規採用スタッフの中で、阿部首相の取り組みであるABE initiativeの経験者が2人いますが、大変優秀です。既に数億円単位のいくつかのProjectに取り組み始めていますが、そのProjectManagerとしてフロントに立ってもらっているほどです。日本政府としても重要な位置づけになる取り組みのため、引き続き更に多くの経験者とシナジーを生み出して行けたらと考えています。
もちろん他スタッフも含めですが、現地政府関係者とのConnectionや主体性、自国への貢献に対する熱意も強く、彼ら無しでは今の組織は成り立ちません。
■他国展開
Projectが進み始めているとは言え、潤沢なCashを産み出している訳ではないため、浮き足立たず愚直に成果を出して実績を積み上げて行くことが大切です。
ただ、GDPが年単位6~7%で延びるような成長著しいアフリカにおいて、照準を絞り過ぎてしまうリスクもあります。ITソリューションにFocusしている理由もそこにありますが、今後は、積極的にアフリカ他国(※BOP潜在層の多いアジア/南米なども)への進出も検討して行きたいと考えています。5年以内に10カ国以上への展開が出来れば御の字です。
■Technology領域
アフリカに来る前から関心のあったTechnology関連の動きとして、主にAI/Blockchainがあります。
今注力しているVirtualMarket構想自体は、電気/Internetが無いような農村部での、情報不足による理不尽なGapを無くしたいという想いから始まったプロジェクトです。インフラ面など、なかなかハードな環境のために競合も少なく、ここでプラットフォームを構築し後々のBigDataの入り口を抑えられれば、数年後にはFANG/BATなどのGlobalなBigPlayerとも戦えるはずです。結果として農村部の生活改善にも繋げ、世界から「変なモノ」が無くなっていけば良いと思います。
Dataを抑えた後にやってくるシナリオは、そのBigDataのDeepLearningによる解析と、CreditScoringによるMicroFinanceの動きです。銀行口座も無いような貧困層でもFinanceの手段にアクセス出来、彼らの事業を伸ばす一助になれば良いと思っています。更にそれと同時に作るべきものとして、Blockchainを使った独自経済圏の構築です。アフリカではLeapFrog現象が起きやすいため、これらAI/BlockchainなどのTechnologyがどのように機能していくのか今から楽しみです。
■総括
組織自体は6年ほど前から存在していますが、僕が代表就任してから数ヶ月で、(良いのか悪いのか分かりませんが、、)目まぐるしく色々と変えています。日々の業務も本当に泥臭く、典型的なStartUp企業だと思います。毎日が山あり谷ありの連続で吐きそうになりますが、何とか目に見える成果に繋げて、地道に愚直に、時に大胆に、楽しみながら日々の経営に当たって行けたらと思います。
ということで、安全に気をつけながらもこれからもっともっとがんばります。