栗山ノート2〜世界一への軌跡〜を読んで学びと感動をもらった日
WBCで日本が優勝してからずっと「いつ出るかいつ出るか」と心待ちにしておりました。
そうです、栗山ノート2です。
前作ももちろん読みました。
栗山ノートシリーズは、もちろん野球選手・監督だった栗山氏の本なので、野球がメインテーマの本ではあるのですが、同時に古典文学や偉人たちの有名な言葉を知ることができて、一挙両得感がすごいんですよね。
例えば、「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」や「刮目相待(かつもくそうたい)」、「誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり」なんて言葉たちが本書を彩り、深みを与えてくれています。
不勉強で知らない言葉も多いのですが、栗山監督がエピソードも交えてわかりやすく解説してくれているんですね。大変勉強になります。監督が普段から大事にしている言葉たちだからこその言葉との距離感も素敵です。
なお、上記で例に挙げたものの中に誠がつく言葉が多いのは、塾長の名前が誠だからでしょうか。
…どうでもいい話は置いといて、今回のノート第二弾のメインはWBCです。そうです、あのWBCです。
読んでいるだけであの感動の日々が蘇ります。もちろん裏話も盛り沢山。「え、源田とこんな話してたの!?」とか「大谷すげーなぁ…」とか「ダル!」とか感情揺さぶられながら読み進められます。
一気読みはやめました。小分けに丁寧に感動しながら読み終えました。監督はもちろん、選手スタッフ各々の魂のこもった激闘の日々の記録、それだけでも十分に読む価値ありです。
そして、そこに監督の人心掌握術や参考にした考え方なども記されていて、大きな学びも得られます。特に前述のような先人たちの言葉と監督の行動が一致する場面は、良き事例になって理解を深めてくれます。
感動の物語と学びの両立、まさに二刀流な本ですね(言いたかっただけ説)。
「古典を学ぶことの意味ってなんですか?」
よく生徒から訊かれたりします。回答内容はその時によってコロコロ変わったりするのですが、次回から野球好きの子に訊かれたら黙ってこの本を渡そうと思います。
何千年もの時を超えて今も語り継がれる言葉から学べるというのは、我々の特権でもあります。先人たちの想いや知恵や考えを受け取って、できれば更に進化させて、また未来へ継いでいきたいですね。
好きな言葉と物語に溢れた本、栗山ノート2のご紹介でした。
またWBC見返しちゃうかも。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
吉田松陰さんの「諸君狂いたまえ」も良いですね。