嫌煙痛
私はタバコが苦手です。
昔はお酒の席など隣で
「吸っていいですか?」
と訊かれると、にこやかに
「どうぞどうぞ!でも、吐かないでください(^_^)」
と答えていました。
ギョッとされたものです。
この頃は分煙も進み、喫煙マナーも随分良くなったのでとても助かります。
逆に愛煙家さんが可哀そうになるくらい、暑い中寒い中遠くの喫煙所までご苦労さまです。
愛煙家を否定するつもりは更々ないのです。
ただ私は、嗜好として嫌いというだけではなく、具合が悪くなるのです。
意外とご存知ない方もおられるので、どんなことが起こるのかご理解いただけたら有難く、お話してみようと思います。
食物アレルギーについては、理解が深まって来ましたね。
口に合う合わないの好き嫌いとは別次元で、ある食物を摂るとアレルギー反応で具合が悪くなる方がいます。
体が痒くなったり、唇など粘膜が腫れたり、酷くなると呼吸困難や命の危険に直結します。
アレルギーが分かっているのに、その食物を相手の口にねじ込む方はいらっしゃらないでしょう。
タバコも人によってはアレルギー反応を起こします。
副流煙で将来的に病気になるリスクが云々なんて話ではなく、煙を浴びているまさにその時点で体は異常をきたします。
アレルギーというと、ただ毛嫌いの激しい奴だとか、具合が悪くなる弱い奴が悪いような思われ方・言われ方をすることもあって、なかなか言い出せずに我慢している方もいらっしゃるかもしれません。
こんな私でも、今でも、場の雰囲気を乱すより自分が我慢することを選んでしまう・・・そんな時もあります。
私の場合タバコを浴びると、粘膜が腫れ、鼻は詰まり、喉が痛くなって声が出にくくなります。
血管が締め上げられるような感覚で、頭が痛くなり、首肩が凝り、目を開けているのが辛くなります。
そして、そんな状況にイライラして、自律神経乱れまくりです。
それでも平常を保とうと、エネルギーはどんどん消耗されていきます。
運動後の疲労物質が溜まったときのように、体がガチガチになり、筋肉痛を起こします。
その痛みやだるさは翌日、翌々日にまで残ることもあります。
これらは、「嫌煙痛」みたいなものだと思っています。
厄介なことに、横で吸われているときだけでなく、タバコの臭いが染みた部屋や、他所で吸って帰って来た人の空気、タバコを浴びた自分の服に翌日触ったときにも不快感は現れます。
ですから、タバコにまみれたくないのです。
お好きな方はどうぞどうぞ。
住み分ければいい話です。
私の嫌煙痛と愛煙家の健康は別の問題です。
タバコやお酒が体に悪いとか言いますが、アレは悪いコレは悪いアレは食べるべきコレは止めるべき言い過ぎて潔癖になるのも心身に悪いのではないかしらと思います。
憎しみや怒りの毒素はニコチンを超えるって話もあるくらいです。
もしかしたら皆さんの周りにも、実は嫌煙痛を言い出せずに我慢している方がいらっしゃるかもしれません。
私は、仲良しの愛煙家さんには、
「吸った後、髪や洋服をパタパタ払って帰って来てね~。」
とお願いします。
その一手間をしてもらうだけでこちらはとっても楽になるので、それからもまた一緒に過ごせます。
愛煙家さんたちのご理解とご協力に感謝します。