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ぜんぶすてれば

2023.08.23 06:31

Facebook向後 善之さん投稿記事

「ぜんぶすてれば」 中野善壽 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

YouTubeで落合陽一さんと対談していた中野善壽(なかのよしひさ)さんを見て、「なんだこの人は!?」と思って、この本を買いました。

中野さんの常識に縛られない考え方や行動に魅せられたのもありますが、大学4年の時、就活もせずに過ごしていた中野さんに興味を持ちました。

僕自身、大学4年の時、就活に熱心じゃなかったんです。僕の場合は、モラトリアムだったですね。なにをやったらいいのか、なにをすべきなのかわからなかったんです。中野さんは、「やりたいことがなかった(p.19)」なのだそうです。

似ているようですが、僕は、不安だったけれど、中野さんは、不安だったのかどうか?むしろ能動的に就活をしなかったのではないかと思います。「〝ぼんやりと考える時間〟を意識的に持つことが とても大事(p.53)」という考えが、当時からあり、アンテナを張って時が来るのを待っていたのかも知れません。

僕は、大学院に逃げて時間稼ぎをしましたが、中野さんは、行きつけの花屋のおばさんに勧められて伊勢丹に入ります。

その後は、「伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させる。 その後、台湾へ渡り、大手財閥企業で経営者として活躍。 二〇一一年、寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOに就任。 大規模な改革を実施し、老舗の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させた(p.4)」とのことです。

この本は、口述筆記でできた本です。

印象に残った言葉は、

「自分の中に自然と生まれる「小さなレジスタンス」に目を向けて、 蓋をしないようにするだけでいい。(p.12)」・・・レジスタンスとは、「自分はそうは思わないけどな」とふと感じた〝違和感〟です。同時に相手の違和感を大事にする(p.13)ということも書かれていましたが、同感です。創造性というものは、小さなレジスタンスから始まるのではないかと思います。

「始める勇気と同じくらい、大事なのは〝やめる勇気〟。(p.28)」・・・これそうだよなって思います。ついなんとかなると思って、ずるずると続けてしまうということがよくありました。しかし、これ、麻雀で言えば、大負けのパターンです。

「「これが正しい」という〝絶対〟はどこにもない。 自分の判断さえ、決めた瞬間から疑っています。(p.89)」・・・ふむふむ。自分の判断さえ疑うというのは、凄みがありますね。

「社長になってからは、現場のことは徹底して現場に任せる主義。 ホウレンソウ(報告・連絡・相談)なんて要らない。(p.124)」・・・僕は、この「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」って言葉が、石油会社の新入社員の頃から大嫌いだったんですよね。大体報告と連絡の違いがよくわからなかったし、相談したって、親切に教えてくれる人なんてほんの一握りだったですしね。

ちなみに、ChatGPTさんに聞いてみましたが、

・・・・・

「報告」と「連絡」は、ビジネスやコミュニケーションの文脈で使用される用語ですが、わずかなニュアンスの違いがあります。

報告(ほうこく) は、特定の情報や出来事について詳細な情報を提供することを指します。報告は一般的に、上司や関係者に対して進捗状況、成果物、課題、問題などを伝える際に使用されます。報告はより形式的で詳細な内容を含むことが多く、その内容は報告書やプレゼンテーションなどの形式で伝えることが一般的です。

連絡(れんらく) は、情報を共有したり、相手とのコミュニケーションを取ることを指します。連絡は、情報の共有や予定の調整、質問の質問、簡単なアップデートなど、日常的なコミュニケーションを指します。連絡は一般的にフォーマルな枠組みにとらわれず、電話、メール、テキストメッセージ、チャットなど、様々な方法で行われることがあります。

要するに、報告は詳細な情報を提供し、通常は形式的なコンテキストで行われる一方で、連絡はコミュニケーションを取るための手段であり、日常的なコミュニケーションを指します。

・・・・・

とのことです。大したことじゃありませんわな。わざわざ語呂合わせしてまでして覚えることじゃない。

「死ぬ十秒前に「僕の人生、どのレースも最高だったな」と思えたら幸せですね。(p.167)」・・・幸せだと思います。

「それは国境に縛られず、文化でゆるやかに結び付く世界。(p.194)」・・・中野さんは、世界がこうなればいいなと考えているのだそうです。そうですよねと思いました。文化では、みんなつながるわけです。ビートルズもジブリもハルキ・ムラカミもカズオ・イシグロも草間彌生もバンクシーも。


https://minitecho.com/?p=13407 【ぜんぶ、すてれば(中野 善壽 著)】より

今まで生きてきた中で、何度か「ぜんぶ、捨てたい」と考えたことがあります。

あなたはどうですか?「捨てたらどうなるか」そのヒントがこの本にあります。

今回は「ぜんぶ、すてれば(中野 善壽 著)」の中から、参考にしたいなと思った内容を紹介します。

著者は知る人ぞ知る有名な方で「ミニマリスト」です。

正統派ミニマリストに興味がある人におすすめの先生です。

”個の時代”で自立する生き方

1、今日がすべて。颯爽と軽やかに、ぜんぶ捨てれば

僕が何より伝えたいのは「今日がすべて」という言葉です。

情報が多く、将来のことも、周りの人も気になる時代において、「今に集中する」のはどんどん難しくなっているのかもしれません。

しかし、事実として、夢中になって楽しむことができるのは今しかありません。

今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめてみる。

過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、

確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しむ。

その結果は、先々にいろんな形となって巡ってくるはずです。

出典:「ぜんぶ、すてれば(中野 善壽 著)」

すべては「今日の自分」なのだそうです。この言葉にハッとさせられました。

子育てをしていると、子どもたちの将来のことを色々考えてしまうことがあります。

そんなことより、今、子どもたちがいるなら、一緒に遊んだり子育てに集中する。シンプルですが大切ですね。

ミニマリストになる前はものすごく心配性でした。 今でも少し心配性ですが、以前よりはメンタルが図太くなりました。 今回は「心配事の9割は起こらない(枡野 俊明 著)」の中から、参考にしたいなと思った内容を紹介します。

2、捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識することから。

自分にセンスがあるかどうかは、正直、よくわかりません。

ただ、一つ言えるのは、そのときどきで僕は「好き・嫌い」をハッキリ意識するようにしてきたということ。

しかしながら、その場で口にする必要はない。

これは好きだな。こっちのやり方は好きじゃないな。

理由は後付けでもいいから、直感で主観を示していく。

最後は勇気がいるかもしれないけれど、それをなんとかつくりあげていかないと、自分の中に主たる軸というものができない。

3、世の中捨てたもんじゃない。楽観主義でやり直せばいい。

世の中捨てたもんじゃない。きっと誰かが助けてくれる。

心の底からそう信じられるのは、ひとえに愛情を注いでくれた祖母のおかげでしょう。

叱っても必ずそのあとにぎゅっと抱きしめてくれた。

子どもは抱きしめられると、本当にうれしいんです。

小学校一年生のときに担任だったタカハシタキコ先生も、

寂しそうな僕を気遣って、よく放課後に一分間抱っこしてくれた。

そういう愛情の伝わりは、一生残るんです。

おかげで、人懐っこく、誰に対しても心を開ける性格になりました。

4、人に任せるなら、信じてみる

できたら褒める。できなかったら我慢する。

こういう姿勢を貫かないと、人に任せることはいつまで経ってもできないと思います。

すると、仕事を一人でたくさん抱えて、本当にやるべきことができなくなる。

ちゃんと成果を出したいのなら、任せ上手にならないといけません。

5、毎朝欠かさず、自分自身に誓いを立てる。

お祈りといってもささやかなもので、手を合わせて自分自身に誓うもの。

自分の名前と住所を言って、「今日もがんばります」と。

そして「明日迄の食べ物はいただいているので、資源をさらに増やせるように精一杯がんばります」。

最後に、「お導きには従います」。

この三つを必ず口にするんです。

持てる力を尽くして、流れには逆らわない。シンプルな信条です。


まとめ

今回は、「ぜんぶ、すてれば(中野 善壽 著)」を紹介しました。

正統派ミニマリストに興味がある人におすすめの先生です。

余分な「執着」を手放して、心軽やかに生きてみませんか?