◇直径3メートルのコンサート
前回のブログに「へただけど、恥ずかしいけど、慣れるためにウクレレの路上ライブを始めました」と書いたら、何人かの方が嬉しいコメントやメールをくれました。
皆さんから大きな勇気をいただきました。
ありがとうございます。
その中の一つが私のウクレレの先生、美音先生から「きっと通りすがりで聴いていた人も、言葉にはしてなくても何か大切なものを持ち帰ってくれてると思うよ」の言葉をもらいました。
もし、一人でもそんな人がおられたら、すごく嬉しいです。
それからもう一つ、私と盲導犬シエルの共同訓練で指導してくださった幸子先生からメールが届きました。
幸子先生は今年、昔からの夢を叶えるために遠くアイルランドに生活の場を移され、そこからのメールでした。
【ゼロをイチにするときの亀ちゃんのドキドキや決意が伝わってきました。
私もずっとこちらに来てからやりたいと思いつつ、できなかったことがありました。
それは着物を着ることです。日本では週に一回着ていた着物ですが、こちらに来てからは
「目立ちすぎるかなぁ」
「雨が多いし」
と何かと理由をつけて着物から遠ざかっていました。
でも、せっかく持ってきた着物たちなので亀ちゃんに勇気をもらい着て出掛けました。
すると、スーパーのレジの人に
「あなたの服装素敵ですね。どこの国から来たんですか?」
とか、カフェをしていると遠くに座っていた女性がわざわざ近くに来て
「あなたの服とてもゴージャスで素敵よ」
と声を掛けてくれたりしました。
ゼロをイチにするには勇気がとてもとても必要でしたが、1を2にするのは簡単で、その次の週に日本人の方と会うから着ていこうと気軽に着て出掛けることが出来ました。
亀ちゃんのお陰です!ありがとうございます。】
という内容でした。
幸子先生の最初の一歩の気持ち「0を1」の勇気のエピソードを教えていただき、とても感動しました。
ウクレレは大きな音が出ないし、マイクやスピーカーも使っていないので、音や歌声が遠くには届かないから、私は
「直径3メートルのコンサート(笑)」
と呼んでいます。
この直径3メートルの枠を超えて、はるばるアイルランドまで届き、「0を1にする」の応援になったり、知らない誰かが大切なものを持ち帰ってくれていたなら、とても嬉しいことです。
これからも
「孤独に見えて孤独じゃない。きっと誰かに届いてる」
と信じながら、シエルと一緒に100回のウクレレライブを目指しますっ♪
※写真はシエルに暑さ対策の靴を買ってやりました。
履いてみて、嬉しそうに?飛び跳ねていました。