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陽は中天を過ぎて 2nd season

こわい。

2018.08.12 10:10

日本の暑さから脱出したい思いが募って、夏休みはモスクワに旅行することにした。

諸々あって、休みを取るのは9月後半。

だけど、黄金の秋とも呼ばれるロシアの秋の風景を思い浮かべるだけで自然と心が浮き立ち、身の周りにふっと涼しい風が吹くような幻覚さえ覚える。

が。

なにしろロシアに行くのは20年ぶり。

海外に行くのも10年ぶり。

なにが怖いといって、飛行機が怖い。

10時間近いフライトが今から怖くて仕方ない。

ということで、少しでも気を軽くしようと飛不動に行ってきた。ここの飛行護を持っていれば少しは安心できる。海外出張の多かった上司もいつも飛不動のお守りを持っていた。

折しも空は曇りで、これなら昼間に出歩いても熱中症の心配もなさそうだ。

それなのに。

まず、携帯を忘れて出かけた。

電車で本を読んでいたら乗り過ごした。

数年ぶりのせいか、飛不動に曲がる角を間違えてひとしきり迷った。

きわめつけは、お賽銭箱に入れた紙幣が途中で突っかかって、箱の中にちゃんと入らなかった…

何度も通ったことがある道で迷うこと自体、「来るな」というメッセージのようで暗い気分になるけれども、お賽銭が入らないのはきつい。

拒否されてるのかも。

お賽銭を受け取る気がない。

もしくは、お賽銭ではどうにもならないような災厄が起きる。

………

とりあえずお守りをいただいてきたものの、なんだか怖さが増しただけの気がする。

ぶじに行って帰ってこられたら笑い話。

残念ながらなにかが起きてしまったら、けれどそれも仕方ない話。

それにしても怖い。