SS エアレイザー レビュー
2023.08.29 09:08
今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー107 エアレイザー” です。
実写映画最新作、“トランスフォーマー/ビースト覚醒” に登場したマクシマルの女性戦士、
“エアレイザー” が、
スタジオシリーズで発売されました。
前作、バンブルビー以来およそ5年振りとなる実写新作、ビースト覚醒。
新シリーズの幕開けに相応しい、非常に見応えのあるアクションアドベンチャー映画だったと思います。
ただもうすでに上映規模が縮小されてきているのは残念。
せめてメインラインや覚醒チェンジシリーズなどは公開中に出しきってほしかったんですが・・難しそうですね。
というか、全部発売するよね?
とりわけミラージュの動向に注目が集まるわけですが、スタジオ版はともかく、メインライン版ですら海外でもようやく出回っている状況のようなので、映画の公開はおよそ2ヶ月遅い日本での発売が10月以降になるのも仕方ないというか、みんな同じだけ待ってるんですよね。
・・て、今回はエアレイザーの話でした。
今度の実写映画にマクシマル・・ビースト戦士が登場するとなり、登板がプライマル、チーター、ライノックスときて、エアレイザーは少し意外に感じました。
オリジナルのビーストウォーズでは、エアレイザー(エアラザー)は途中参加のメンバーでしたから、ラットルを差し置いて? と思ったのは事実。
女性キャラを出したかったのかな? とはあとから気付きましたが、まさか物語の牽引役として、あれほど重要な役割を果たすことになるとは思いませんでした。
今回のビースト覚醒ではこれまであまりフィーチャーされてこなかった女性型トランスフォーマーにもスポットを当てる・とうような話もさらにあとから知ったのですが、実際マクシマル、オートボット、テラーコンの3勢力にそれぞれ一人ずつ女性型トランスフォーマーが参加しており、なかでももっとも活躍というか、しっかり存在感を示したのはエアレイザーでしたね。
いや、女性型に限らず、今回登場した全トランスフォーマーのなかで一番輝いていたのは彼女だった・・あくまで僕個人の感想ですが。
まさに生命の輝きだったなぁ。
しかしそれゆえに、このスタジオ版の出来にはかなり不満があります。
最初にそんなこと言っちゃうのはなんなんですけども・・
レビューしていきます。
マクシマル 偵察隊 エアレイザー
宇宙を自在に移動できるようになるトランスワープキーをユニクロンから守るため、マクシマルは故郷の星を発ち、地球に降り立ちました。
そしてキーを2つに分割し、二手に分かれて数百年の時をじっと息を潜めていたわけですが、そのうちの一方を守っていたのがエアレイザー。
しかし、キーの片方を封印していた像が人間の手で発掘され、さらに起動したことでディセプティコンとの戦いでサイバトロン星を脱出し、地球に潜伏していたオートボットと、キーを求めて数百年宇宙を彷徨っていたユニクロンの眷属、テラーコンとの間で戦闘が勃発。
テラーコンの前にオートボットは劣勢となり、キーは奪われ、あわや全滅かと思われたときに現れたのがエアレイザー。
口から吐く炎でテラーコンを退け、オートボットと彼らに協力する人間、ノアとエレーナを逃がすことに成功します。
その後エアレイザーは互いに不信感を持つオートボットとノアたちの仲を取り持ち、残るキーの片方を求めて共にペルーへと向かうことになるのです。
日本語吹き替え版のキャストは本田貴子氏。
凜々しいい大人の女性という印象でした。
ビーストモード
メカハヤブサです。
こちらはいわゆる降着状態。
オリジナルのビーストウォーズの舞台は人類誕生以前の地球で、不時着したトランスフォーマーたちはそこにいた動物の姿をスキャンすることでビーストモードを獲得したわけですが、ビースト覚醒ではそもそも故郷の星にいたときからマクシマルはみんなビーストモードでした。
地球状の動物に似ていたのは、きっとたまたまなんでしょう。
みんなでかいしね。
まぁ、プライマルがある程度大きいだろうことは想像していたんですが、エアレイザーが劇中の印象ではめちゃくちゃでかかったですね。
翼のせいでより大きく見えるというところはあるんですが、地球での再登場のシーンはもはや怪獣映画でしたよ。
ラドンでも来たのか思った・・
とまぁ、そんなエアレイザーのビーストモードなんですが、ぶっちゃけこのスタジオ版では劇中の姿を再現しきれていません。
劇中のマクシマルのビーストモードは体毛・・エアレイザーの場合は羽毛ですが、それが思っていたよりも生身っぽい感じだったんですよね。
もっとメカメカしいのかと思っていたら、生身ベースにメカ要素を付け足したような、いわばサイボーグっぽいデザインでした。
まぁ、それをプラスチック製のトイで再現するのはなかなか大変だとは思うのですが、それにしても成型色の関係もあって随分劇中のイメージとは違うなぁ。
そもそもパッケージに使われているイラストが、
これは初期のコンセプトアートなんでしょうか?
実際に劇中に登場したものとはほぼ別物です。
そのイラストを再現したものと考えれば、今回のスタジオ版はまぁまぁ再現できている部類だとは思うんですが。
ただ、再現度云々以前に構造がキングダム(KD)版をそっくり踏襲したものなので、変形パターン含めまったく新しいものになっているメインライン版と較べても目新しさで劣るという点も踏まえると、スタジオシリーズとは? と首を傾げてしまうところではあります。
ともあれ、そんなことばかり言っていても始まらないので、各部の詳細おば。
頭部は先の通り、パッケージに使われているイラストにはわりとよく似ています。
なかなか凜々しい猛禽類の顔付きになっていると思います。
根元でロール、上下スイングが可能。
嘴も開閉します。
胸部は、変形都合でロボットの頭部がそのまま収まる構造。
ゆえに、劇中で重要な意味を持つマクシマルのエンブレムが再現されていないのは残念ですね。
左右にはロボットモード時の武器となるミサイルがそのままマウントされます。
KD版では脚部に移設したのですが、このスタジオ版では脚に五㎜穴がないので。