着物
おはようございます。
暮らし、味わう。
食を通して豊かなライフスタイルを提案する
セレクトショップ&カフェ テマヒマ
大阪高槻で古民家再生中!
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
インスタ映えを狙う若者達はフォトジェニッ
クな壁を探すと言います。モノの良さを伝え
るのにどんな背景の前に置くか、どんな素材
の上に置くかも大事だと思います。モノを馴
染ませつつ空気感を作るのか、反対の素材感
や色で際立たせるのか。民藝系作家さんの集
まるイベントで、あるガラス作家さんは鏡の
上にガラスの器を置いてらっしゃっていて、
ある陶器の窯元さんは布の上に陶器を置いて
らっしゃていて、どちらもいい感じでした。
盆休だからというわけでもないですが
昨日実家に行ってきました。高槻⇆吹田なの
で遠くはないのですが、訪れるのテマヒマの
物件の賃貸契約で連帯保証人の印鑑を貰って
以来。亡き母の着物をテマヒマのディスプレ
イ等に使えないかと。母を癌で亡くしたのは
僕が前職で東京で働いていた2008年。ちょう
ど10年前になります。
(実家の隣には麒麟の田村さんのホームレス中
学生でも有名なまきふん公園があります)
母は晩年、着物に凝っていて、着物を着て歌
舞伎を見に行ったりするのを楽しみにしてい
ました。腸に癌が見つかって切除しました
が、人工肛門を選ばなかったのは着物を再び
着たいという思いから。結果それが再発だっ
たり亡くなった原因にも繋がり、再び着物を
着ることは出来なかったのですが、それぐらい凝ってたというか。
凝ってたと言えば、子供が大きくなってから
器にも凝ってました。僕自身の趣味性と全く
違いますが、器好き、器楽しむという意味で
影響を受けてるのかもしれませんね。
着られなくなった着物をテマヒマで継承、
再利用出来ないか?着物の価値は正直分から
ず、また母が凝ってた時期と年齢が違ったり
趣味が違ったりするので遺されたものに対し
選べたのは僅かですが、良品というよりは
好品をいただいてきました。どのように活用
するかはこれから考えたいと思います。
着物というタイトルですが、結果、
テマヒマ店主(うちの奥さん)が書いた
母想の回と対みたいになってしまいました。