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「宇田川源流」 日本の国会議員の世界常識の欠如は日本の恥

2023.08.30 22:00

「宇田川源流」 日本の国会議員の世界常識の欠如は日本の恥

 これくらいは当然に知っているのであろうということが、全く知らなかったということは少なくない。実際に自分自身にもそのようなことがあり「そんなことは常識だろ」と怒られることは少なくない。特に、私の場合日本の芸能界にはかなり疎いので、芸能人のことになれば、若者あたりに「そんなことも知らないのか」と怒られるどころか、あきれられて、話題を変えられてしまうレベルである。

さて、そのような話の中でも「仕事」にかかわることは逆に、忘れては困るということが少なくないし、間違われても困るのではないか。料理人が食材のことをわからなかったり、医者や薬剤師が薬のことをしならなかったなどの場合は、非常に困ったことになる。もちろん素人は薬のことなどは、自分で普段常用していない限りはよくわからないということになるのであろうから、当然に専門家に頼るしかないのである。専門家が知らなければ、通常の人は全く知らないということになってしまうので、その意味では専門家はかなり重要である。

もちろん「今勉強中です」というようなことを言う専門家も少なくない。新しいことや進化した内容などは、当然にそれらのことを勉強してくれなければ困るし、いつまでも昔の知識でやっていられては問題があるということになってしまうのである。

しかし、なぜか政治家というのは「勉強もと区別するわけではない」し、そもそも「政治家になるにあたって、何が専門なのか」ということもわからない、単純に人気投票のような感じで出てきてしまう。

そのような感じで政治家になったところで、そもそも勉強することを行ってきたのか、あるいは、全く何もしていないのかもよくわからない。どのような主義主張があって、どのようなことを勉強しているのかもわからず、ただひたすらに「自分の人気取り」しかしないような人が少なくなくなってしまった。まだ人気取りならばよいが、「対抗馬の攻撃」をしているような状況では、品位が問われるというものである。しっかりと政策を勉強していれば、当然に国際情勢なども勉強しなければならないはずなのだが、そうはなっていない。

「国際情勢も知らないで万博」維新議員の“チェコスロバキア歓迎”ツイートに呆れ声

 日本維新の会の常任役員で、同党の参議院国会対策委員長でもある東徹議員(56)のSNS投稿が“国際常識”に欠けると波紋を呼んでいる。

 ’25年に開催が予定されているものの、海外の国や地域が自ら建設するタイプのパビリオンの、準備の遅れが指摘されている大阪・関西万博。8月14日、このタイプのパビリオンについて「チェコが着工に必要な申請手続きを行った」と日本経済新聞のweb版が報じた。

 すると、東議員はそのニュースをTwitter(現・X)で紹介した上で、こう綴った。

《チェコスロバキアの申請手続きを歓迎します。手続きには、2ヶ月もかかるそうだが、なんとか1日でも早く審査を終えて欲しい》

 しかし、今チェコスロバキアという国はない。チェコスロバキアは’93年1月に連邦制を解消し、チェコとスロバキアに分離している。そのため当然だが、前述の日本経済新聞のニュースも「チェコ」と記している。

 大阪・関西万博は大阪府の吉村洋文知事(48)や松井一郎元大阪府知事(59)が誘致をけん引したため、東議員の所属する日本維新の会における“肝入りのプロジェクト”と言われている。’20年11月に開催された「inochi万博フォーラム」では橋下徹氏(54)が「万博が実現したのは松井さんの政治力」と讃える場面もあった。

 何より万博は世界中の国々が参加する国際的なイベントであり、そんな万博に言及しながらも、チェコとチェコスロバキアを未だ混同しているような投稿を行った東議員。ネットでは呆れ声が多数上がっている。

《万博開催国でこれはさすがにマズい》

《万博なんでしょ、国名はきちんとしましょうね当事国に失礼ですよ》

《「歓迎します。」という言葉が嘘になってしまう国名間違い》

《国際情勢も知らないで万博だって》

2023年08月16日 11時00分女性自身

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12268-2502024/

 日本維新の会について、あまり悪く言うつもりはないし、また、その所属議員がすべて勉強していないとは言わない。しかし、日本維新の会に関して言えば、もともと「大阪維新の会」という地域政党からスタートしていることから、視点が「日本」ではなく「大阪」というような地域になってしまっている部分が少なくない状況ではないかと思う場合がある。日本という事であれば、当然に「日本を取り巻く社会」ということを勉強しなければならないし、その日本を取り巻く社会は東アジアだけではなく、世界は広いし民族や言語、っ文化は国家の数以上にあるということはよくわかるはずなのである。

しかし、そのようなことも「勉強しない」で「国内の大阪」から抜け出さない(物理的に抜け出さないのではなく、心や思考が大阪中心から日本中心にならないという事)状態になっているのである。そのような「日本維新の会」が中心になって、というか日本維新の会が独占的に議員を絞め知事も市長も輩出している大阪で万博を行うというのは、やはり広げても関西中心になってしまう。

さて今回の問題は上記のような記事にある。

東議員はそのニュースをTwitter(現・X)で紹介した上で、こう綴った。

《チェコスロバキアの申請手続きを歓迎します。手続きには、2ヶ月もかかるそうだが、なんとか1日でも早く審査を終えて欲しい》<上記より抜粋>

 さてさて、そもそもチェコスロバキアという国はない。旧ソ連でワルシャワ条約機構があった時にチェコとスロバキアという国民性も国家も全く異なる二つの国が一つの国として存在していただけのことである。ある意味で、「日韓併合」のようなもので、その時にチェコとスロバキアの国民がどのように思っているのかなどは全く考えないことになってしまうということになる。要するに「チェコスロバキア」というのは、昔の名前であり、その後の国家の成り立ちなどを全く考えていないということで、ボスニアヘルツェゴビナに対して「ユーゴスラヴィア」または「ロシア」に向かって「ソ連」といっているようなものである。

日本の政治家というのは、その様に全く何も考えていない。昔、某外務大臣(あえて名前は伏せておく)が、インドネシアに行って「バリ王国」という言葉を言い、私はインドネシアの人々にかなり馬鹿にされたことを思い出す。もちろん敵対的な国家であって、あえて旧名などで「馬鹿にして表現する」ことはあるが、日本の場合地域名を観光地として使ってしまうので、バリがインドネシアという国家にあるとは思っていない人が外務大臣になってしまったということでしかない。それとほぼ同じである。多分、周辺の人は馬鹿にされているのであろう。

さて、このような時は二つしか対処はない。すぐに謝罪して訂正をすることと、もう一つは次に間違わないように勉強することだ。その努力ができないような人は、政治家である必要はない。なにしろそのような知識面において、少なくとも国民を代表しているものではないのである。

国会議員は人気投票ではない。そのことをしっかりと考えてもらいたいものである。