8/11 ブルーベリーライブ、ありがとうございました！

こんにちは、松本佳奈です。

8/11は、私の地元木更津にあるエザワフルーツランドさんでのブルーベリー狩りライブでした！

育色工房いくちゃんとのライブペインティングは2年目。お越し下さった皆さん、本当にありがとうございました！

お客さまに写真をいただいたので、ご紹介しつつ振り返っていきたいと思います。（なぼ作さん、ありがとうございます）

エザワフルーツランドは、江澤さんご夫妻が竹林を切り開いて築き上げてきたブルーベリー園です。完全無農薬にこだわり、園の中には鳥や昆虫たちが自然のままに暮らしています。

大自然の中、甘くて美味しいブルーベリーを食べながらアートを楽しんでほしい！そんな思いで開催しているブルーベリーライブ。

今年は、ひとつの物語を書いてみました。

今年は梅雨が短かかったり、危険な暑さが続いていたり、かと思えば台風やゲリラ豪雨が猛威を振るったりと、異常気象を肌で感じることが多い気がします。

森があるから雨が蓄えられて、地下水が湧き出て、生き物を育てる。そしてまた蒸発して雨になる。そんな循環を感じて生きていたい。自然と共存していくにはどうしたらいいだろう？ 

そんな気持ちを、いくちゃんの絵と、私の歌と、ブルーベリーのちいさな物語とで表現してみようと思いました。

わたしはかつて種でした
砂つぶと間違われるくらい
小さな小さな種でした


小鳥たちがわたしを食べて
遠く遠くへ連れて行く


さよならまたね 元気でね
ブルーベリーの兄弟たち
お母さんから巣立っていきました


やがて種は根を張ります
ぐんぐんぐんぐん根は伸びます


土の上にはまるで何もないように見えるけど
実はこっそりと
育つ準備をしているのです


こんな小さな種から芽が出るはずないよって
誰かがあなたに言ったかもしれないけど
気にしなくていいよ
ほら、芽が出たのが見えるでしょう？

梅雨がやってきました

ブルーベリーは雨が大好き

大粒の雨がブルーベリーの森に降り注ぎます

おかえり！おかえり！

雨は世界中を旅して帰ってきたのです

地面の中

しっかりと張った根っこたちが

ゴクゴクと雨を吸い上げていきます

すべての木々たちが

雨の帰還を心から喜んでいるのです

染み渡った雨は

長い長い年月をかけて

また世界へ旅に出ます

そしてまた

ブルーベリーの森に帰ってくるのです

さあ、このブルーベリーの森に、どれだけの生き物が生きていると思う？

木々も、虫も、鳥たちも。土の中、木の中、葉っぱの裏側もちゃんと見てね。

さあ、あなたには何が見える？

わたしたちはあなたの目に映らないかもしれないけど、確かにここにいる。

あなたが踏んでいる靴の裏にも。

誰も見ていなくても、生まれるし

誰も見ていなくても、咲く。

雨粒に溶けて、風に乗って、旅にも出る。

さあ、あなたには何が見える？

わたしはかつて種でした

砂つぶと間違われるくらい

小さな小さな種でした 

今日あなたが食べたブルーベリーの実には

世界中を旅してきた雨の記憶が詰まっている

誰が見ていなくても

根が張り、芽が出て、花が咲いて、実がなって

熟して落ちて、また種になる

鳥たちが運んで、ずーっと遠くで芽が出ることもある

木は森になり

森は水を蓄えて

目に見えないたくさんの生き物たちを育てる

たったひとつのブルーベリーの実

甘い甘いブルーベリーの実

ブルーベリーの森へようこそ

そんなブルーベリーの物語でした。

自然をありのまま体感してほしいという江澤さんの想いを伝えるお手伝いができたかな？

ライブは午前と午後の2ステージ。