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北三陸久慈市~久慈層群調査団「勉強会」

2018.08.13 09:30

 8月10日に久慈入りの「平山調査団」、11日常宿(Hみちのくさん)での夕食後レクチャーは、早大リサーチャー鵜野さん「久慈層群の年代測定について」です。


 久慈層群玉川層の脊椎動物化石が集中する「ボーンベッド」中のレンズ状凝灰岩に含まれるジルコンに基づいたウラン₋鉛(U-Pb)年代測定結果は90.51±0.54Maの結果を得ている。


 砂泥の混在がほとんどなく、運搬の痕跡も無い!ボーンベッドの堆積を近似すると思われる~これは従来の約8,500万年前を大幅に遡る更新です。


 今回は、玉川層上部の堆積層~国丹層・沢山層の堆積年代も、恐らく大幅に遡るのではと明示されました。


 12日夜は、平山廉団長(早大国際教養学部教授)「クラウドファンディングと『カメ進化の国際シンポジウム』報告」


 ㈱アカデミストさんのクラウドファンディングにより、今年1月15日~3月25日の70日間、目標額200万円で「カメの系統図マンダラ」作成の資金を募りました。


 出だしがゆっくりでファンディング〆切3日・4日前に賛同者数が急上昇、期限前に目標達成となり成功裏に終了となりました。

 この系統図マンダラは既に作成完了、賛同者にお届け済みなことが報告されました。


 科学研究費の確保に苦労する中で、チームによりクラウドFに挑戦する方法もあることを提言するものです。


 効果的なPRの方法やリターンの中身など工夫すべき点もあるなど、参加者から意見が出ていました。


 今年5月26日・27日の2日間にわたり開催された「国際カメ進化研究シンポジウム」は、13ヵ国から世界のカメ研究者が東京に集まり、第6回目の開催となりました。


 この模様は7月8日朝全国放送済み「所さんの目がテン!」でも取り上げられています。


 国際的なカメ研究の現況発表であり、カメ類がどのように分化・進化してきたのか、どうして甲羅を持つようになったのかなど、今後の研究に大いに期待したいところです。