📚簡易読書感想まとめ【2023.8】
◆転生悪女の黒歴史 11巻
イアナとしての記憶も持つようになって地に足をつけて悪女ルートを歩むようになってきた?
やはり新展開後からはシリアス重めのテンションが多かった。
しかしオロチの「弟に何かあったらと気が気ではなく己の服をビリビリに裂くところでした!」発言に対して原作者であるイアナが「あの服って自分で裂いてああなったの?!」となってるのが笑う。よくわからないけどなんか破けてる服カッコいい!強そう!で着せてた原作者の知らぬ裏設定…w
他にもギノフォードに対する「暴君堕ちヒーローこわーーーっ!!!」とか。修正前の物語だとギノフォードは大半昏睡状態だから「コノハを危機に晒すものを絶対に許さない、コノハを傷付けられると闇堕ちしがち」というあるある攻様設定も眠ってる状態だったんだろうな。
そんなギノフォードの「俺はコノハのいない世界では生きていけないが、イアナのいない世界では生きていけるのだから」というモノローグは…意味深というか色んな意味があるんだろうなと思わされました。
ギノフォード自身は言葉通りの気持ち(コノハこそが自身の全てであり最愛である)なんだろうけど…「コノハという主人公にとっての最高のヒーロー」として作られたのがギノフォードであること、実はイアナ(原作者)によって助けられてるからそう思うことができているというのを読者は知っていること。これら踏まえて考えるとなんとも言えない気持ちになれるモノローグでよかったです。
ヨミ、イアナのそばを離れて別の女性と婚約…と思ったらサクッと帰ってきた。そこまではわかってたけど、転生悪役令嬢ばりの追放に遭ってからの帰還とは。イアナでは起きないイベント(婚約相手が浮気、婚約相手とその浮気相手から不当な糾弾と追放宣言をされる)を回収してきたのでヨミとイアナは悪役令嬢っていうカテゴリ役割が同じなのかもなーとか思いました。
イアナが本来の物語で殺されるところ、周りから心の底から「イアナがいなくなって良かった、イアナが死んで良かった」と喜ばれるシーンがなんとも辛い。
イアナの記憶ありになったからかそのように作ったキャラという他人事感からイアナ個人としての自分事になってるなと感じる描写です。
やっぱシャノウは死んでないなこれ……ミカと上手く仲直りイベント発生したらミカが寝返って形勢逆転しそう。期待!
次巻はイアナの過去話。基本的に光のヒーロー、コノハ全肯定ギノフォードが仮にもコノハの妹であるイアナに強い敵意をデフォルトで向けがちなのはなんでか、とかがわかる模様。楽しみ〜
◆着飾るヒナはまだ恋を知らない
マインドギャルな隠れオタクスクールカースト上位のクールイケメン×可愛いものが好きなオタク眼鏡陰キャコスプレイヤー男子のボーイズラブ。
縮めるとハイクラスイケメン×可愛い地味眼鏡BL!可愛いと地味が両立する不思議。これもまた醍醐味。帯で「陽キャ」と書かれてるけど漆原(攻)は陽キャではないと思う…陽っていうかlowだよ…。
先に言っておきます。1巻では両思い確認し合って終わったのでエロはありません。
でも突然気持ちが秒で走り出したりしてるのでテンポ良く両想いになるぜ!という印象。
2人のオタク的交流が、会話の言葉選びが、あーーーリアル〜〜〜ってなって何故か傷を抉られる。オタクをテーマベースに置いた漫画、予想外のところで共感羞恥くらいがち。
漆原(攻)が完全にオタクに優しいギャルの概念でした。メイクもできて!ハイレベルな衣装も作れて!ゲームや漫画のディープな感想も言い合える!マインド・ギャルなイケメン!もはや一人で「着せ恋」してる男!(着せ恋アニメおもしろかったです)
1巻では両思いになってほっぺチューまで行きましたが次巻はどうなるんだろう。
今のところ攻も受もお互いのこと褒めまくりな令和のBLカプなので超安定ラブラブにしかならない気がするから安心!なお一回はベタベタなコスプレエッチしてくれよな!という気持ち。
それにしてもヒナミ(受)…相手が勃ってるからっていきなり「俺がやろうか?!」とはなら、ならん、やろ…?いきなりコンプライアンス破壊してくるのおもしろいからやめてくれ。
◆絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男 4巻
タイトル通り、かつ今回作中でのメタ発言でもありますが「BL風ギャグ漫画」の4巻。
自分がBL漫画の世界の住人であることに気付いた平凡な男が乱立されまくるあらゆるBLフラグをモブキャラムーブで回避し世界に抗うギャグ。
この手のメタネタ漫画はネタにする世界へのリスペクト…この場合はBL…への敬意と愛と的確な分析とその界隈に住む人間を傷付けない表現力が無ければまず成り立たず、最悪読者が怒り散らして終わりますが、この漫画はそこの塩梅がとても上手いです。
「髪の色が被ってるとカップリングが成立し難い」というメタネタには笑ったしこれを利用してフラグを回避しようとする主人公に対して次の日には髪の色を強制的に戻してくるという世界に笑う🤣
フラグを回避するために「BL漫画のモブ」ムーブを意識して行う主人公。確かにこんな発言行動してるモブ、今まで見たBL漫画にいたなぁ!ってなって楽しい。
世間的には主人公は誰かとカップリングになって欲しい!という声が大きいみたいですが私は主人公なんとかして最終回までフラグ回避してほしい!と応援してますw本人BLになりたくないって意思あるしね!
◆賭ケグルイ 16-17巻
16巻はキラリ、メアリ、リリカのゲーム。
結果メアリサイドは負けてしまうけどメアリとリリカの関係が続いていくのが良かった。ギャンブルを通してプラスの人間関係が築かれていくのがこの漫画の良いところ!
キラリはリリカを解放するために選挙をした面がある、というのは…愛だなと思います。それだけが目的だとも思わないけど…。
キラリを会長として勝たせるために単独で強引な手段に出たサヤカと、その行動に乗っかって学園の基本構造をぶっ壊した夢子。
キラリを守るはずが逆にキラリの作った学園を根本から破壊することになってしまったサヤカはぶっ壊れてしまうんだけど、この様子が17巻の夢子の過去編に出てくる夢子の姉・想子に似てる…。
当のキラリは「サヤカがいてくれればいいの」と言って気にして無いけどそうはできないのがサヤカがサヤカである所以なので…壊れたサヤカを見るキラリの顔的に内心多分何か思ってそう。上着を掛けてあげてたし。(サヤカの顔を見られないように/これから賭け狂う自分の姿を見せないために?)
ここの夢子がかなり悪役っぽくて良かった!
いい笑顔で「どんな気持ちですか?」と言ってくるとかとか、17巻読むと更に異常性感じられます。
何もかもから解放されてギャンブルをしましょう!と言ってる夢子は心象風景として裸になってるけどキラリは…制服のままなんだよなぁ…。
17巻は夢子過去編。
姉の想子はギャンブルの才能はあったけど性格がまともすぎたんだなぁ…終喰のスパイ女子に上手く使われてしまったし蛇喰家の当主の座を掛けた勝負で壊れてしまうし可哀想でした。
想子もだけど叔母の次子も、蛇喰家自体は定期で生まれる「賭博の天才の女」以外はそんなに性格破綻してないんだな。詐欺を家業にしてる尾喰家とか全員ヤバそうだったのに…。
しかし蛇喰の家業が「博打」ならそもそも百花王学園を創ったのは…?ってなる。
ギャンブルの天才で破滅的な思考と愛情深い心を同時に持ち合わせる、ある日闇賭博から帰ってこず失踪した夢想姉妹の母親。なかなかホラーだなぁと思います。
夢子も壊れてしまった姉には思うところがある描写が何度かされているし鈴井とのこれまでのやり取りからも夢子は「心が無い」わけでは全くないんですよね。かと言って賭け狂っている自分に対する嫌悪も全く無い。だから余計に狂って見える。そこが魅力的なキャラクターです。
賭ケグルイの中で賭博は一種の愛の表現として描かれてるなと改めて思います。
いや、博打が愛って何…なんですけど。人の心の弱いところ汚いところ全部吐き出させて向き合う手段みたいな。
キラリや夢子は特異でまるで人外のようだけど、サヤカやリリカに対するキラリの気持ちや、姉の想子や友達の鈴井やメアリへの夢子の気持ちはギャンブルを通すことで人間らしい愛としてわかりやすくなっていってるように見えます。それにしてもぶっ飛んでるんですが!
18巻は過去編続きになるみたいなので、幼い夢子がどんなぶっ飛びをしてるのか読むのが楽しみです。
読みたい本って一気に出る…新刊読むぞ~