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SOU

金属アレルギー対応

2023.08.28 08:54

-SOU-のアクセサリーは、金属アレルギーを引き起こしにくいとされる素材を厳選して使用しています。

金属アレルギーの原因物質として、アレルギー頻度の高い順に水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、クロム、銅、白金、亜鉛、金となっています。代表格として言われているのはニッケル、コバルト、スズの3大金属が挙げられるようです。この3大要素の中でもニッケルは群を抜いてアレルギー反応が出ると言われています。これはあくまで統計データなので順序の入れ替わりや個人差が大きく関わってきます。これ以外の金属でも個人差によりアレルギー反応が出る場合もあると言われています。

-SOU-ではアクセサリーに使われている素材を厳選し、アレルギー反応の出にくいとされる、シルバー925という銀主体の金属とステンレススチールという金属を主素材とした商品のみを取り揃えています。

【シルバー925】

当店ではシルバー925の中でも割金としてニッケルを含んでいない素材だけを厳選し、さらに、メッキ加工の工程でもニッケル下地を使わないため完全なニッケルフリー商品だけを取り扱っています。汗をかいてもアレルギー素材のニッケルが出てくることはなく安心です。シルバー925はアクセサリー素材の中でも比較的柔らかい金属であることから装飾加工などがしやすくデザイン性の高い商品を作ることができます。

【ステンレス】

ステンレス素材は正確にはニッケル素材を微量ながら含んでいます。しかし、他の金属と異なるのは汗などをかいてもニッケルが溶け出しにくいということから、アレルギーが出にくい素材とされています。これは、ステンレス素材の表面にできる被膜(不導体被膜と呼ばれる酸化物で覆われる)により素材内のニッケルの溶け出し(イオン化)を防ぎ、体内へ金属が吸収される経路を遮断してくれるためです。もちろん、この被膜が傷ついてしまうと汗などに溶け出すのでアレルギーの原因となりえますが、驚くことにこの被膜はステンレス中に含有するクロムと、空気中の酸素との反応によって形成されているため、多少の傷がついても空気に触れれば自己修復されるので、メッキや塗装のようにはげることはありません。

【サージカル・ステンレス】

ステンレス素材の中でも「サージカル・ステンレス」と呼ばれる素材があります。「サージカル」という名前から医療用と想像され、なんだか安心できそうですよね。サージカルステンレスという名前は俗称らしく SUS316・SUS316L ステンレス・スチールというのが正しい名称と言われています。これらは医療用に使われるだけあり、耐食性はカトラリーなどに使用されている一般的なステンレスよりも高く、金属アレルギーを引き起こしにくいとされています。しかし、不動態皮膜があるといっても海水などの塩化物イオンが多い環境では皮膜の効果も不安定になります。そこで、このステンレスにはモリブデンという金属を添加することでクロムの自己修復作用を高め、より腐食に強くしたのがSUS316です。海水や潮風の場面で使うステンレス製アクセサリーにはこのサージカルステンレスが適しているようです。

一方、サージカル・ステンレスは硬く仕上がるため加工性に劣り、複雑なデザイン性を求めるアクセサリーには向いていません。また、素材自体が少し高価であるため商品価格が高めになります。

【一般的なステンレス】

また、SUS316よりも耐食性が少し劣るSUS304(カトラリーに使われることの多いステンレス。医療用の針や手術用のメスにも利用されています)もサージカルステンレスと謳うメーカーがありますが、当店ではこちらは「ステンレス・スチール」と表記しています。クロムを18%、ニッケルを8%含むこのSUS304は、オーステナイト系ステンレス鋼の代表的な材料であり、良好な耐食性、加工性、溶接性など多くの優れた特性を備えています。このため、サージカル・ステンレスよりもデザイン性があり、安価で魅力的なステンレス製アクセサリーを作ることができます。こちらも、不動態皮膜を作って腐食から保護されますからアレルギー対応にはなりますが、先程のサージカル・ステンレスと比べると自己修復力は少し弱いため、海水や塩素などの強い環境の中で使用する場合、傷の部分からサビが出たりニッケルが多少溶け出すこともあるようです。

これらのうちどの素材を選ぶかは、金属アレルギー反応の敏感さにより選ばれると良いと思います。