グレートな男の見本『華麗なるギャツビー』
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センスのあるアイツ。
お洒落で気になるあの子。
憧れの先輩。
ある日大竹は、お洒落な人は皆、よく映画を観ていることに気が付きました。
しかもどうやら、その人たちは共通の
「見ていて当たり前」な作品があることにも気が付きました。
そんなお洒落な男を目指す、大竹が担当するコラムがこちら、
「衣装に心動かされる、
お洒落映画に学べ!
メンズファッション講座!」
です。
映画に出演する役者を際立たせる衣装。
時代背景や人柄を感じられる衣装。
空前のブームを巻き起こした奇抜な衣装。
今回は魅力的な「おしゃれな人達の定番」映画作品を紹介して行きたいと思います。
全五回の大竹のコラムと作品を観終わる頃、
あなたの人生はお洒落に変わっているかもしれません(変わらないかもしれません)。
改めまして、担当は、大竹健太です。よろしくお願い致します🙇🏻♂️
大竹は香紀の映画館のコラムを読んで思いました。
映画館デートしたい…
と…。
素敵な場所に、素敵に女性をお誘いしたい。
そのためには”グレート”な男にならなければ。
そんなコラム一本目に相応しい作品がこちら、
『華麗なるギャツビー』
監督 * バズ・ラーマン
出演 * レオナルド・ディカプリオ トビー・マグワイア キャリー・マリガン 他
F・スコット・フィッツジェラルドが1925年に発表した小説『グレート・ギャツビー』で、過去、ブロードウェイ舞台化され、また何度も映画化されています。
原作に”グレート”付いてんだから、
この映画観れば”グレート”になれます(安直)
<あらすじ>
1920年代、ニューヨークが未曾有の好景気に見舞われ、ウォール街はバブルに盛り上がる若者達で賑わっていました。そんな中、ニックが、成金の邸宅に挟まれたウエスト・エッグにある小さなコテージに引っ越します。
ある日、隣の城で開催するパーティーにニックは呼ばれます。主催者の名は、”ギャツビー”。週末が来るたびに人々はギャツビー邸に集まりだし、盛大なパーティーに参加する。しかし、ギャツビーは何者なのか謎に包まれています。
ある日、ニックのいとこであるデイジーとギャツビーは以前恋仲であった驚くべき事実を知らされます。妙にフレンドリーに接してくるギャツビーに猜疑心すら抱いていたニックですが、それは自分がデイジーのいとこだからなのだと納得します。また、ニックはギャツビーのあまりに慎ましげで細やかな思いに友人として感心し、ニックの家でお茶会を開催してあげるのです。
しかし、既婚者のであるデイジーとの関係はそう上手くいくものではなく、ある日にギャツビーの身にある災難が…
ジェイ・ギャツビーとデイジー・ブキャナンの二人の純愛に華を添えるのが、
ハイブランドがこぞって提供する衣装の数々です。
舞台となる1920年代のアメリカは“黄金の20年代”とも言われ、経済的に空前の大繁栄を遂げました。
そんな“ギャツビーの世界”を彩るに相応しい衣装達は、
- 「プラダ」
- 「ミュウミュウ」
- 「ブルックス・ブラザーズ」
- ジュエリーは「ティファニー」
が提供しているそうです。
やはり豪華。
俳優たちの美を一層引き立てるそんなゴージャスな衣装は、ファンタジーじゃないのに、まるでファンタジー映画見ているような感覚に陥ります。
第86回アカデミー賞で衣装デザイン賞と美術賞を受賞しているのも当然頷けます。
実はこの
「ブルックス・ブラザーズ」
は原作者フィッツジェラルド愛用のブランドだそうです。そんなブランドが映画に衣装提供してくれたとあれば、間違いありません。
そして何よりも「華麗なるギャツビー」は
”スーツ”
の着こなしがとても魅力的な映画です。
その中でも一番印象的だったのが、
ギャツビーが着ていた
”麻のピンクのスーツ”です。
ギャツビーといえば「これ!」というぐらいの代名詞的な衣装でもあります。
洗練されたクラッシックさを醸しつつ、
そしてベージュとブラウンのレジメンタルネクタイ。締めはピンホールシャツ。
あまり品が良いとは言えないピンクのスーツもレオ様は難なく着こなしていました。
ピンクという色が、
静かながらも情熱的に燃え滾る『愛』と、
しかし、それでも叶わない愛への『怒り』
という二つの相反する感情を一層引き立てていました🔥
そして、忘れてはいけないのが、この映画の語り手である
”ニック”の着こなし
です。
ディカプリオの着こなしに目がいってしまいますが、彼の基本に忠実な着こなしは、
”ジェントルマン”を連想させます。
特にカジュアルスタイルは素敵です。
ニックの家にギャツビーとデイジーを招いた時のニックの衣装が、鮮やかなグリーンのカーディガンに薄いベージュのシャツに蝶ネクタイ。
決して派手に着こなすことなく、二人の5年越しの再開のために、あくまでわき役に徹する。しかし、地味すぎない。
完璧な”ジェントルマン”でした。
ギャツビーはデイジーを目の前にすると、緊張のあまりとんでもない行動をしてしまうのですが、ニックは常に冷静で紳士的。
それでいて優しさが内面から溢れ出ているような好青年です。この映画で一番「華麗」なのは、もしかしたら主人公の友人であるニックなのかもしれません。
このニック役を演じたのが、トビー・マグワイア。
そう、大竹も大好きな映画、あの
『スパイダーマン』
を演じた好青年です。
悪役に対しても常に余裕のアメリカンジョークを言い放ち、ニューヨークを飛び回るスーパーヒーローとは打って変わって、
上品で紳士的な立ち振る舞いは、異なるカッコよさがありました。
もはや世界的古典と言ってもいい『グレート・ギャツビー』は、一人の女性との恋を成就させるために、あらゆる手段を使って巨万の富を築き上げた男の切なくも悲しい物語です。
ド派手なセレブぶりと、時折みせる男の迷い。
クライマックスでは一気にギャツビーのメッキが剥がれるあたりが
その時代のアメリカを象徴しているように感じました🇺🇸
あくまで女性が主役、最後まで男性陣は
”ジェントルマン”なお話です。
女性を惹きたてる着こなしをしている彼らに是非注目してみてください🎬
私も今年の東京国際映画祭では、
ギャツビーのようなスーツの着こなしとニックのようなジェントルマンな立ち振る舞いをしたいです。
そのために、もう一度この映画を観て予習しておきたいと思います。