船明諏訪神社祭典　本田宗一郎生誕地の牧歌的な祭り

8月14，15日は船明諏訪神社祭典

～船明ごんぼの思い出～

　明治三十九年（１９０６）磐田郡光明村船明（ふなぎら）山下でHONDA創業者の本田宗一郎氏が生まれました。
　小学校に上がる頃には山東に移り住んだと思われますが、後に二俣尋常高等小学校へは船明から通っていた形跡もあるようです。

　のちに本田氏は幼い頃の船明諏訪神社祭典で若い衆が作ってくれた煮豆が美味しかったこと、賑やかな祭りであったことなどの思い出を語っています。

　当時の船明にはまだダムがなく、大雨の度に天竜川の水が溢れ、畑に流れ込んでいたそうです。氾濫水は肥沃な土砂を運んできたそうで、水がひくと村人はゴボウを植えました。肥えた畑で育ったゴボウは特産品となり「船明ごんぼ」の名で親しまれたそうで、幼き頃の本田少年は、この船明ごんぼが大好物であったようです。

～船明弁天～
　船明ダム建設以前、天竜川に「船明弁天」と呼ばれる大岩があり、弁財天が祀られていました。戦前には景勝地として観光客も訪れていたようです。
　弁天岩はダム湖に沈み、弁財天（市杵嶋姫）は船明諏訪神社に合祀されています。

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