中学生3年生の成長

8月最後のレッスンで、中学3年生の生徒さんが

高校受験のため休会されます。

彼女との出会いは、小学校5年生のとき

福島県から転校してきました。


福島県でもピアノを習っていたそうですが、


お母様のお話では

「あまり弾けないし理解はできていないと思います」


しかしどうしてもピアノを続けて
人生を楽しんでもらいたいとおっしゃっる

お母様の意思で
レッスンに来られました。




電子ピアノもほとんどヘッドフォンで弾く練習をしていました。


最初に会った彼女は、ほとんどしゃべらず


おとなしくてお母様のおっしゃる通り、


音の高さや音符の長さなども全く理解していませんでした。


「今やらなければ手遅れなるかも

しれないですね」と
お母様にはお伝えしました。




しばらくするとコロナになり
オンラインレッスンご希望が続きました。


集合住宅+電子ピアノのため
音を出せる時間も限られていたり
音量の関係でレッスンも苦労しました。




彼女はピアノの基礎がわかっていなかったので
はじめの一歩から指導し、


ピアノを弾くと言うことを

初めて理解したようでした。


人見知りが凄いので、

発表会にも1度も出ていません。


録音することも1度しか承諾してもらえず
お母様も

「家でいつもヘッドホンで弾いているので、
本当にどれぐらいできてるのか

わからなかったです」　


しかし彼女の成長は素晴らしく、


最初の半年間は本当に指導に苦労しましたが、


そこから少しずつ理解を深め、
ついにソナチネアルバムまで

弾けるようになりました。


今月のレッスンで彼女の口から
「先生、高校に合格したら、またこの教室に来てもいい？」
と言って驚きとともに嬉しかったです。


最後のレッスンの時にお母様がご挨拶に来ていただき
「先生のおかげで、本当にピアノが好きになり、
弾けるようになって、こんなに嬉しい事はないです」


と言っていただきました。


自分自身の力でピアノが弾けると言う事
これができるかできないかでその子の人生に
大きく関わってくると思います。


指導者冥利に尽きますね。

高校受験、良い報告を待っています。



空いた枠に
9月からグッと若い年少さんがレッスンに来てくれます(^○^)