スナップ『溢れ出る知性』
夏は我が家の庭から南風原方面を見ると入道雲がほぼ毎日見受けられ、沖縄特有のカタブイ(片降り=不安定性降水)があの雲の下で起きているのだなと想像を巡らせ、そして秋になるとうろこ雲を見つけようと空を見上げることが多くなります。その流れで先日実家に向かう車窓からとても良い形の雲を見つけたので停車して撮影しました。
みなさんにはこの雲がどのように見えるでしょうか?
私には愛犬がおやつをおねだりする姿に見えたのですが、子供達にはどの様に見えるのだろうかと子供の豊かな想像力に期待し数人の生徒さんに意見を求めました。ある子供は「動物園で見たライオン」と答え、またもう一人は「シーサーが沖縄の未来を考えている」という大人び体験もありました。そして家の中が笑いで溢れている子は「寝そべっているお父さんにまたがる弟」という意見もありました。それぞれに目にしているものの影響があるのだなと感じ、子供達の豊かな見立ての面白さを再確認しました。
その中の一人の生徒さんは「スフィンクスに見える」と話してくれて、「スフィンクスはこのような感じだったと思う」と椅子から降りて表現してくれました。そこからピラミッドの内部の話を澱みなく次から次へと知識が溢れ出てくる瞬間を披露してくれました。
ふとしたタイミングでこれまで見聞きしたことを覚えていて、それをアウトプットすることが繰り返されることで記憶の定着や思考力が強化されます。また次に繋ぐために新たな学びを付加することでこれまでの知識の書き換えと思考の深さを実感することになります。この様な行動が知性となって溢れ出てくる回数をどんどん増やしいてほしいと考えます。
生徒さんは現在伸び盛りの坂をぐんぐんと登りつつ頑張りを見せているため用意していたプリント学習を11分という最速で終了し、近々取り組むものもこなした後の余り時間を利用して話を展開しました。全ての生徒さんにできるものではなく、レッスンに集中し取り組みを終え、集中力があり指示行動を聞き入れることができることがこの様なレッスンとは関係のないことを実行する条件になります。
生徒さんにはこれまで以上に多くのことに関心や興味を持ち成長してほしいと思います。