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メンバーに、弱さや苦手部分を開示する。

2018.08.17 23:30

今回はマネジャーの方は「弱さや自分の苦手な部分」を

メンバーに開示するべき、ということについて書いてみようと思います。


まずは、その対極にある誤解を2つ書きたいと思います。


1つ目。

「マネジャーたるもの、何でも出来ないといけない」という誤解。

そんな「なんでも出来る人」、見たことないです。

何となくマネジャーはメンバーから有能に見られたりしたいものです。

だからこそ、マネジャーはメンバーからの目を気にして「なんでも出来る」風を装います。

メンバーが同じ職種であれば、装う傾向が強い気がします。

但し、マネジメントはプレイヤーと求められる能力が違うため、装う意味もない。

そして、装っていることはメンバーにはおおよそバレています。

年上の部下であれば、尚更です。


2つ目。

「マネジャーたるもの、強くないといけない」という誤解。

間違ってはないと思うのですが、

「強くみせる」と「実際にどっしり構えている」は全然違います。

前者はマネジャーの「権威・権力」に固執し、メンバーに弱いところを見せたくない。

弱さを見せることで自分の地位が危ぶまれ、必死で強いマネジャーを見せようとしているだけ。

そもそも権威なんて、ナイ。

後者は何か起こった時には一緒に解決しようという責任感があり、仕事を任せているイメージ。後者のような方であれば、メンバーは思いきって仕事できると思います。


これら誤解にあるように、

マネジャーにはなんだか見栄っ張りが多い印象すらあります。

とにかく「自然」に近い状態が一番良い。

変に気張っていても、気が続きません。


では、本題である「弱さや自分の苦手な部分の開示」について書いてみたいと思います。

ここで質問です。

次のマネジャー、どちらが信頼できそうでしょうか。


A「何か手伝おうか?何でもやるよ!!どれも出来ると思うよ!!助かるでしょ?」
B「ライティングの部分の進捗が遅れているから、手分けして一緒にやるよ。逆にワイヤーつくるところは僕は苦手だから、そこの工数比重を多くしてくれると助かるな」


対顧客相手の営業マンで言えば、以下のイメージ。

どちらの営業マンが信頼できそうでしょうか?


A「競合と当社の違いは歴然で当社の優位性は●●でありますので、当社を利用しない理由はございません」
B「競合と当社の違いとして、当社が勝っていると考えている点は●●であり、逆に競合が勝っていると考えている点は●●だと考えております。その中で御社の要望は●●に沿っていると思うので、当社を検討いただきたいと思います。」


少し極端な例ではあるかもしれませんが、信頼されるのは明らかに「B」だと思います。


チーム運営をする上で、強みを活かして運営することは明白です。

きちんとマネジャーも苦手な部分があれば、それを自己開示すべきですし、弱い部分があれば、それも適宜開示するべきだと考えます。


「あ、マネジャーでもそう思うことがあるんだ」ということが伝われば、

同じチームメンバーとしてそのメンバーにも責任感が生まれるのではないでしょうか。


きちんと弱さや苦手部分を開示することで、

「あ、上司もそーゆーところがあるんだ」と共通の感情も生まれて結果、信頼関係が構築されることがあります。


逆に「何でも出来る」というスタイルを続けていると、メンバーも「最終的には俺が俺が、か」とか「結局マネジャーは何が得意なんだろう」と逆に得意分野への疑念・雑念が生まれ、チームが滞ることもあります。


マネジャーがメンバーに興味を持って「知る」必要があるように、マネジャー自身もメンバーに「自分を知ってもらう」必要があると考えます。


何でもできる人はいません。

マネジャーは指揮をとっているだけでスーパースターではないことを自覚するべきです。


良いチームのメンバーほど、「マネジャーは●●は得意で、あまり●●は得意ではないかもしれない」などと理解しているものです。


そんなチームづくりを今後もしていきたいと思います。


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