2018.7.31~8.1 内宮夜間参拝と八朔詣りレポート2
伊勢神宮の鬼門を守る寺、神宮の奥之院ともいわれる金剛證寺。
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われ、古来、伊勢神宮に参拝する人は金剛證寺にも参詣することが習わしとされています。
伊勢志摩スカイラインを通って駐車場に着くと、Mさんが「八大龍王社の看板がありましたね」と目をキラキラ輝かせています。私は「まずは本堂にご挨拶に行きましょう」と応えて、石段を登り始めました。お寺ではありますが、境内では神社に近い氣を感じました。気持ち良い氣を感じて油断したことで、のちに後悔することになります・・・。
金剛證寺の御本尊「福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ)」は、日本三大虚空蔵菩薩の第一位として広大無辺な福徳・威徳・智徳の三徳を有する仏様です。そして、虚空蔵菩薩は私の守護本尊であるため、あまり寺には行かない私ですが、今回初めて金剛證寺に参詣しました。
本堂参拝後、さらに境内の奥へ向かいました。傾斜のある参道を進んで、奥の院を目指します。奥の院に向かう門をくぐると、最長8メートル、見上げるほど大きな卒塔婆が壁のように立ち並んでいます。卒塔婆に圧倒されながら参道を歩いていると、胸からみぞおちにかけて違和感があり、気分がだんだんと悪くなってきました。気分の悪さに加えて、ゲップが止まらなくなり、同行のMさんには「市口さんは女の人が憑きやすいんですね」といわれてしまいます。引き返そうかとも思ったのですが、とりあえず奥の院まで行ってみようと参道を進みました。
奥の院は想像よりも、こぢんまりとしていて、憑いたものを祓えるような場所ではありませんでした。再び気持ちの悪い参道を通って本堂まで戻り、本堂横の稲荷社に参拝。稲荷祝詞を奏上すると、さっと陽が差したので喜んでいただけたようでした。
そして、気になっていた八大龍王社へ。龍神様に邪気を祓ってもらおうと、細い山道を車で登っていきます。山道を登り切ると、ひらけた眺めの良い山頂に到着しました。こちらでは良い意味で予想を裏切られました。八大龍王社は薄暗い森の中にあるのかな?と想像していたのですが、太陽の光が差し、海に浮かぶ島々が見える景色が爽やかで、とても気持ちの良い場所でした。
八大龍王社の拝殿らしき建物の扉は鍵がかかっていたのですが、龍神さまは参道横の池におられたので、池の前で龍神祝詞を奏上してご挨拶しました。その後、Mさんにお祓いをしてもらいましたが、完全にはスッキリしないまま帰ることになりました。
続きます。
いつもありがとうございます。
光の龍マスター 市口哲也