屋根カバー工法(スレート)現場管理のポイント~役物撤去
現場に毎日行けない!だからこそ、行くタイミングが大切!
リフォーム現場管理はココがとっても重要!
スレート屋根のカバー工事は、大きな材料を搬入、取り付けするため、風の煽りを受けやすい工事だ。また金属の切断時に鉄粉が風に舞う危険があるため、車や自転車などに鉄粉が付着しないように養生をする等の対策も必要となる。一方、屋根工事ではさまざまな部材を使用するため、施主から部材の役割についての質問があるかもしれない。事前に名称と役割についても把握しておこう。
《役物撤去》屋根面をフラットにする
切断時の鉄粉飛散に注意
棟包み板金撤去
既存の棟包み板金、受け木を撤去します。雪止め金具があれば、屋根面が平らになるよう、サンダーなどで切断します。切断時は鉄粉が風で舞い上がって足場のネットを超えることもあるため、周囲に注意しましょう。また屋根の形状が切妻屋根または片流れ屋根であれば、既存のケラバ水切り板金(上イラスト参照)を屋根材にあわせて切断または折り曲げ加工します。
屋根面の清掃
屋根面が平滑になったことを確認して、清掃します。
【ココが大事】
- 棟包み板金は釘などが残らないようにきれいに撤去する。
- 撤去時に鉄粉の飛散に注意する。近隣の車や自転車には必要に応じて養生シートでカバーする。
- 屋根面が平らになったことを確認して、清掃する。
【施主はココが不安】
“棟の板金とっちゃったから、雨が降ったらこわいなあ”
棟板金を撤去したあとに雨が降ると心配なので、作業をしていない時はブルーシートで棟を覆っておきます。また作業中に予期せぬ雨が降った場合も、すぐに養生します。
→棟板金が無い時に雨が降ると即雨漏れにつながります。ブルーシートを被せ、風に飛ばされないように土のう袋などの重しが必要になります。
“新たに換気棟をつけることになっているけど、この段階で屋根のてっぺんに穴を開けるのかしら換気棟をつけるまで雨が降ると心配だわ”
この段階では、まだ換気棟用の穴を開けません。最終段階で棟から小屋裏に通じる換気用の穴を開けます。防水処理、換気棟の取り付けまで一気に行います。開口したまま工事を持ち越すことはないのでご安心ください。
→換気棟を取り付ける場合、小屋裏への開口作業は新しい棟板金を取り付けたあとの最終段階で行います。開口して小屋裏の熱気が排出されることを確認したら、開口まわりの防水処理と換気棟の取り付けまでを行います。
換気棟を新規に設置する工事
1. 棟包み板金工事を終えたあとに、棟換気用の穴を開ける。小屋裏から空気が排出されているか確認を
2. 開口まわりの防水処理をして、換気棟を取り付ける。換気棟まわりにもシーリングで防水処理をする
リフォマガ2022年12月号掲載
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