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台湾いとしこいし

滋粒冰菓室。MRT東門駅のかき氷店で愛玉子(オーギョーチ)を食す。(原料の写真あり)

2023.08.31 12:18

2023年8月最終週のNHK朝ドラ「らんまん」の週タイトルは「オーギョーチ」だそうで。

ここ2日ほど、ツイッター見てるとオーギョーチの画像がすごい流れてくるので、なんだか久しぶりに食べたくなったがぁこさん。

帰宅の途中に寄り道して、MRT東門駅の永康街と反対側の金山南路にこの春新しくオープンしたかき氷屋さん「滋粒冰菓室」に行ってきた。

ここは、以前は老舗の中華屋さんがあった場所なのだけど、コロナの間に中華屋さんがいつの間にか店をたたんでいて、5月ごろに気が付いたときにはこの店になっていたのね。

そんでもって、こないだ永康街に遊びに行ったときにここでマンゴーかき氷を食べたのだけど、その時にメニューを見て愛玉があったなと記憶に残ってた次第。

かき氷は残念ながら、氷がガリガリで私の好みではなかったけど、豆花とか仙草とか美味しそうだったのも気になってたのだ。

↓ メニューはこちら

お店も新しいだけあって、おしゃれできれいだよ!

こちらのお店は、先にお会計を済ませて、席を確保し、注文した品が出来上がったら呼ばれるので、受け取って自分でテーブルに運ぶスタイル。

注文したのは、手洗愛玉シリーズの「檸檬愛玉」60元。

出てきたのはこちら。これが「オーギョーチ」、すなわち「愛玉」ね。

そうそう、「オーギョーチ」っていうのは、「愛玉子」の台湾語読みなのね。

んで、「愛玉子」というのは、Wikipedia先生に教えを乞うとすぐ出てきますが、クワ科イチジク属の植物です。朝ドラの主人公のモデルになった植物学者の先生が台湾で発見したので、学名に先生の名字が入っているっていうのは、今回朝ドラ関連の報道を見ていて初めて知った。

現在の台湾では「愛玉(アイユー)」と中国語読みで言うことが多いけど、日本では台湾語読みの「オーギョーチ」ということが多いのは、ネット上にいろいろ説が書いてあったけど、その中でも面白いと思ったのが、ある記事に台湾人のネットユーザーがコメントしてた、「日本統治時代の台湾では中国語(北京語)はまだ使われていなかったため(台湾に住んでいた漢民族はほとんどが福建省出身で閩南語、ほぼ今の台湾語を話していた)、日本に台湾語の読み方が伝わり、それが日本で定着した」という説。コメントがつけられてたツイッターの元記事を見失ったけど、これはなるほど、深いな、と思いました。


あと、たぶんだけど、台湾では植物としては「愛玉子」と書くけど、かき氷店とかでのスイーツ名だと「愛玉」と書いてるように思う。

植物の状態だとこんなんです。

皮をひっくり返すと中に種がぎっしり。

上の写真は2015年に愛玉子(オーギョーチ)の産地の屏東県の山間を旅した時に撮影したもの。懐かしいなあ。

愛玉子でつくった愛玉ゼリーは食物繊維豊かで、暑気払いに効果もあって、美容にもイイ!医食同源の素敵ゼリーだ。

それでスイーツの愛玉ゼリーはどうやって作るかというと、「愛玉子」の胡麻みたいな細かい種を15gくらいガーゼの布袋に入れて、1200mlくらいの湯冷ましした水(日本だったら水道水でよし、浄水器の水だとかたまらないので注意)の中でもみもみすると、ペクチンと酵素の作用で10~15分くらいで水が薄褐色に色づいてきてとろみがついてくる。そのまま室温で30分くらい放置しておくと、ゼリー状に固まる。これ自体に味はないので、好みのシロップをかけたり、かき氷やドリンクのトッピングにしていただく。定番は、檸檬シロップかな。

説明が長くなったが、まあ、愛玉というのはそんなスイーツだ。

種とガーゼ袋のセットは迪化街の乾物屋さんに行くと売っている。

さて、今回食べた檸檬愛玉はというと、「手洗」と書いてあったので、お店でもみだして作っていらっしゃる本格派のようだ。

シロップのレモンは科学の味がするタイプだったけど、甘さ控えめでさっぱりタイプなのはよかった。これが絞ったレモンだったら最高なんだけど。

愛玉ゼリー本体は弾力があってとてもよかった。


ううむ、こうなるとどこかもっと本格的な愛玉を探しに行きたくなってくるなあ。

また機会を見てほかのお店でも愛玉を食べてみることにしよう。



滋粒冰菓室

住所:台北市大安區金山南路二段5號

時間:10:30~21:00

※お店の店員さんが皆さんとっても優しくて対応が丁寧!