人×犬 初めましてのあいさつ
初めましてのワンちゃんとお友達になる時の接し方のコツは、犬の触り方にあります。
①犬を触るときは、手を上からではなく、下から出します。
②犬の目をずーと見つめ続けないであげて下さい。
③スキンシップを取る時は、犬のあご下から触りましょう。
④触るときは、動作を意識的にゆっくりにします。
※全力で人が大好きな感じの犬の場合は、これに当てはまりません。
そんなワンコさんには遠慮なく接して大丈夫です。
このコツは、どちらかというと消極的なワンコさんを怖がらせずに打ち解けてもらえるためのものです。
興奮しやすいワンコさんに対してもこの接し方は有効です。
理由として、
①頭上からの手は威圧感があります。恐怖心や興奮をいたずらに芽生えさせてしまいます。
②犬の目を見るのは喧嘩を売っている、威圧しているときも相手の目を見つめます。
(スキンシップの時も目を合わせますが、目を見つめ続けるのは苦手で逸らす仔が多いです)
③すぐ頭を触るのではなく、犬の鼻先に手を差出し、手の匂いを嗅がせて
犬に確認&安心させてあげます。
そこからあご下から触って、ゆっくり首→体そして頭の順番に触るのがお勧めです。
④犬をリラックスさせる気持ちでやさしく撫でます。早い動作は犬を逆に興奮させてしまいます。
実例として、
①頭を触ろうと手を上から出す
→ 元気いっぱいの仔犬の場合は興奮して手にカプっと甘咬みするかもしれません。
→ 消極的で怖がりの犬だと、上からの手に後ずさりして怖がらせてしまうこともあります。
②犬を見つめたまま正面から近づき、犬の頭を触ろうとする
→ 怖がりな犬は、後ろに引いて避けてします。そして飼い主さんの後ろに隠れて出てこないかもしれません。
③犬のあご下から手をグーにして匂いを確認させてあげる
→ 相手の確認がワンコさんのペースでできるので安心感が生まれる。
→ 元気いっぱいの仔犬の場合は過度に興奮させず、落ち着いて触らしてくれます。しばらくすると興奮してきて甘咬みが出るかもしれませんが、最初の時点で落ち着いているから甘咬みが出てもすぐ叱ると、犬も叱られたと理解して止めることが多いです。
④「カワイイー」とテンション高めでワシャワシャ激しく触る
→ 仔犬を必要以上に興奮させて甘咬みしやすくなります。興奮しているから叱っても、
叱りが届かず犬に咬まれ続けて被害が多くなります。
→ 怖がりの犬はこの声を掛けられるだけでも威圧感を与えてしまうかもしれません。
静かに無言に近い落ち着いたテンションの方が安心します。
まとめ
犬の触り方を気をつけるだけで、犬を必要以上に興奮させたり、怖がらせることが減り、
スキンシップがスムーズに進みます。
犬は皆人が好き、ワシャワシャ触られるのが好きと思っている方が多いのですが、
意外にも飼主以外の人には打ち解けない犬や、人に興味はあるけど怖がりで近づけない犬も多くいます。
怖がりの犬は怖いだけで人には興味があるのです。
怖がりの犬と仲良くなりたいと思ったときは、人間のペースではなく相手のペースで打ち解けるのを待ってあげてください。
それが何日、何か月、1・2年掛かるか分かりませんが、相手のペースを受け入れることが上手くいくコツかと思います。