食糞(うんちを食べる)
人間の考えでは、うんちは汚いもの、食べるなんてありえないものですが、
動物の世界ではそうでもないようです。
ウサギは、食べる糞と食べない糞があり、
食べる糞は、消化しきれず糞として出てきたものを再吸収するためです。
コアラは、母親の糞に含まれているユーカリの消化に必要な微生物を
摂取するために子コアラが母親の糞を食べます。
同じような理由で象も食糞しますし、毎回ではないですが食糞する動物は他にもいるようです。
犬も、母犬が仔犬のお世話をして糞を食べます。これは巣を清潔に保つためのようです。
仔犬のうちは好奇心や、未消化のものを再吸収するため、
お腹が空いて食べてしまうことは普通のことのようですので多めにみてあげてください。
成犬になるにつれて糞を食べる行動は減っていきます。
しかし、ペットとして人間と一緒に生活するようになり、
それ以外の理由で糞を食べるようになってしまうこともあります。
食糞する理由
a. お腹が減っている
b. 糞に含まれる未消化の栄養を再吸収するため
c. 飼い主が糞を処理しないので、食べてトイレから糞の存在を消してしまおうとしている
d. トイレ以外の場所で糞をしたときに飼い主に怒られたため、
犬が飼い主の前で糞をすることがいけないと間違った学習をしてしまい、
飼い主に見つかる前に糞の存在を消してしまおうとしている
e. 糞を食べると飼い主が大騒ぎするので、わざと気を引こうとしている
解決策
a. 仔犬の体型を見て、少しやせているようなら餌の量が足りていないので増やす
(痩せているのか判らない場合は獣医師などに相談してください)
b. 仔犬は消化する能力も完璧ではないので仕方がないです。
毎食食べていればちゃんと消化吸収されていくので問題ありません。
仔犬に食べられる前に糞をすぐ片付けます。
c. 仔犬の観察をしっかり行い、生活リズムを把握し排便の時間をコントロールします。
d. トイレのしつけのやり直しと、仔犬が排便するタイミングを把握することが大切です。
e. 騒がず、無言で片付けます。
どんな理由にせよ、まずは犬に糞を食べさせないように、犬が排便したらすぐ処理して、
食べない環境を作ってあげることが大切です。
そのために、愛犬の生活リズムを把握することが必要です。
(補助的に食糞防止のサプリメントを使うのもいいかもしれません)
それでも人が見ていないときに食糞されてしまうこともありますが、
その時は仕方がないとあきらめましょう。
チャンスはいくらでもあるので、
なるべく食べさせない努力を続けていくことが改善に繋がります。
※一応注意書きですが、ポンくんが咥えているのはう〇ちではありません。
糞っぽいオヤツがあったので、ポンくんの口に入れてマテさせたところを撮ってみました。