蠍座上弦の月 / 魚座満月ー自己の再確認
18日、16時48分、蠍座で上弦の月。
☉太陽、♄土星、♅天王星がグランドトライン
新しい人生を生きたいという意識の落とし所を模索する流れの中にありますが、
6天体逆行中、さらには小惑星ヴァルナとミトラ、キロンを含めるとTスクエアが3つ出来上がるので、
なかなかスムーズには行きません。
現在、潜在意識の中では、新しい環境と今を結び付ける作業を行なっています。
それは先が見えない不安だったり、どうすればいいかわからない、どうなるかわからない、決められない。
そんな感覚として現れるかもしれません。
古い領域は終わり、新しい領域はまだ始まらない。
一言で言えば、どっちつかずという状態。
具体的に方向性が見え始めるのは秋分以降になってくるでしょう。
今は何かを決断したり、前に進むのではなく、秋分へ向けて整える時。
26日、20時56分、魚座で満月。
19日に☿水星が順行に戻り、今年の逆行ピークを越えます。
27日には♂火星も順行に戻るので、この頃には葛藤も少し落ち着いて来るでしょう。
YODにホームベース、ミスティックレクタングルにグランドトライン
非常にたくさんの複合アスペクトが出来上がります。
これらの複合アスペクトを作る天体の度数は、
いずれも、自分の内側を整えること、再確認することに主軸が置かれています。
23日に☉太陽は乙女座へ。
乙女座は自己の形成を促す最後のサインです。
秋分を越え☉太陽が天秤座へ入ると、他者との共創に入ります。
しかし、獅子座の新月の記事でお話したように、自己形成が不完全だと共創に到りません。
自分自身を外へと押し出していく獅子座の季節を過ぎ、乙女座ではその結果を元に調整に入ります。
獅子座の季節は他者よりも自分の感覚が優先でした。
天秤座では自分の感覚よりも他者との調和が優先されるので、乙女座でそのギャップを埋めます。
しかし、自己が不完全なまま他者との調和を優先することは自己犠牲に繋がります。
そうなると、天秤座のネガティブ要素である批判的で閉鎖的な側面へと繋がっていきます。
天秤座は社交的と言われますが、はっきり言って、本気で社交的な天秤座は見たことがないです。
確かに、外面は社交的風かもしれません。
自分の言動は、社会的に見て良いのか悪いのかを基準にするからです。
社会的視線を重んじるあまり、自分を出せず、その結果、心の中では批判的で閉鎖的になりがちです。
その批判精神を上手く創造性と結び付けている方もいますが、
自己犠牲の状態では、当然他者との共創は出来ません。
なので、自分自身を完成させることが重要になってくるのです。
自己が完成しているかどうかの判断基準のひとつとしては、「誰かのため」という言葉をどう感じるかです。
わたしの自己が未完成であった時、わたしは誰かのためになんて何もしたくなかったですね(笑
誰かのために何かをすることに抵抗があるなら、それが答えです。
自分を満たすこと(5ハウス)を優先してください。
5ハウスが完成してはじめて人に与えること(6ハウス)が出来るようになります。
そして、乙女座は他者と調和するために、自己を手放す領域でもあります。
建設的な崩壊
新しい家を建てるためには、古い家を壊す作業が必要になる。
古い家を壊すためには、家の中から荷物を持ち出さなければなりません。
荷物を持ち出すために、必要なものとそうでないものを分ける。
そんな感覚で、未来に残すものと置いていくものを取捨選択し、自分の軸を再確認すると同時に、
他者を受け入れるスペースを確保します。
サインの流れというのは、勝手にそうなるものではありません。
自ら、星に合わせに行く。
古い土台をどれだけ壊せるかで、秋分以降受け取れるものが変わります。