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マヤ

『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI29 三代目妄想劇場ショートストーリー

2018.08.19 22:30

乃愛が示した場所に向かうタクシーの中で、眠っている間に起きた出来事の一部始終を聞いた隆二は、心に光が差していくような気分になった。





タクシーの後部座席で臣と隆二の間に座る乃愛は、ニコニコ笑って隆二を見ている。




「乃愛…ありがとう」




隆二は乃愛の髪を優しく撫でた。




臣「なんでだろう?乃愛が言う通りに、俺も大丈夫だって思うんだ」




隆二「乃愛は俺たちに、希望の光を灯してくれたんだね」




臣「そういえば乃愛?」




乃愛「あい!臣たん、なぁに?」




臣「リビングに入ってすぐパパに怒ってたでしょ?間に合わない…って」




「俺、それを聞いた時、一瞬だけど最悪の事態を想像してしまって…」




乃愛「ちがうよ!臣たんが悲しい気持ちになる前にお話したかったの」




臣「俺も途中からそんな気がしてた」




隆二「夢の中にも乃愛が出てきて、俺を励ましてくれた」




臣「これで無事に隆臣が保護されたら…乃愛は俺たちの恩人になるね」




隆二「俺も…乃愛の言う通りに、たっくんは無事に見つかる気がする」




乃愛「たぁくんは大丈夫だから、もう泣かないで!るーたん」




隆二「乃愛…おいで」





隆二が両手を広げると、乃愛は素直にその胸に飛び込んでいった。




「ありがとう、乃愛」




臣も穏やかな表情で2人を見つめている。




隆二の肩越しに顔を出していた乃愛が、外を指差して言った。




「パパたんがいるよ♫」




現地にある民家から出てきた剛典が見えた。




臣「あ、ここで降ります!」




タクシーが止まった場所は、一戸建てが並ぶ閑静な住宅街だ。




「たっくん、すぐに会えるからね…」




はやる気持ちを抑えるように、隆二は静かに呟いた。




つづく