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たいしょーの朝鮮王朝史

七宮/칠궁

2018.09.12 15:40

七宮

チルグン

칠궁


▶︎「七宮」は近代に入ってからつけられた名称で、国王の生母である7人の側室の位牌を祀った朝鮮時代の王室の祠である。本来、英祖が母の淑嬪崔氏を追慕するため1725年(英祖1)に建てた祠で、当初は「淑嬪廟」と称された。その後、1744年(英祖20)に「祥瑞を育む」という意味の「毓祥」という廟号が贈られ、1753年(英祖29)に宮に昇格して「毓祥宮」となった。英祖が在位期間中に毓祥宮を訪れた回数は、およそ200回にも及ぶ。

朝鮮後期、都城内には毓祥宮のほかにも、国王を産んだ側室の位牌を祀った祠が複数あった。高宗と純宗の時代に儲慶宮、大嬪宮、延祜宮、宣禧宮、景祐宮の位牌を、さらに、1929年には徳安宮の位牌を毓祥宮の境内に移したことで、毓祥宮には7人が合祀されることになった。そのうち宣禧宮と景祐宮、毓祥宮と延祜宮は2 人で1つの祠とし、それぞれの位牌と扁額が祀られている。つまり、七宮には、7柱の位牌が5宇の祠に祀られているのである。そして、毓祥宮がある東側は毓祥宮を囲むように低い塀がめぐらされており、西側には4宇の祠が隣接して建っている。その間には冷泉と呼ばれる井戸と冷泉亭、紫淵という四角い池と裏手に見える山麓が一体となり、韓国式庭園の典型を成している。

七宮は、世界文化遺産である宗廟とともに、朝鮮王室が祠をどのように建て、どのように使っていたのかを示す貴重な文化遺産である。ここでは毎年10月第四月曜日に「七宮祭」を執り行っている。 


◆料金

無料


◆営業時間

-

◆アクセス

地下鉄

3号線景福宮駅3番出口から徒歩20分

バス

1020, 7022, 7212 (景福高校で下車して徒歩5分) 


★観覧方法

観覧方法 観覧をご希望の方は、景福宮ホームページ(www.royalpalace.go.kr)で事前に申し込みください。(文化財解説者の引率のもと観覧)申し込み後に観覧できなくなった場合、必ずホームページでキャンセルしてください。決められた時間にだけ観覧いただけます。所要時間は約25分です。文化財保護と円滑な観覧のため、文化財解説者が引率いたします。外国語による解説はありません。毎週日曜日と月曜日は休み。

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