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市川交響吹奏楽団

9/2 練習日記

2023.09.05 13:13

こんにちは、ユーフォニアムのAです。秋の演奏会の演目にカルメンがあると知り、2ヶ月前に思い切って入団させていただきました。みなさまとても温かい方ばかりで、ほぼ完成された曲の合奏練習で私は音を外してしまい心苦しいのですが、音楽はこんなにも楽しいものだったんだ!と毎回参加するたびに思っています。

今日も先週に続き寺田先生にご指導いただき、本番に向けてパリのスケッチ、魔法使いの弟子、ラコッツィ行進曲の細かな確認を行いました。先生から改めて全体的にメロディのパートをよく聴くこと、他のパートの演奏の良いところを学ぶ大切さ、そしてパリのスケッチでは各章の舞台の違いがはっきりわかるように演奏をとのご示唆があり、先生の一言で音が変わり、静かな雰囲気の墓地から活気ある市場に曲の舞台が移ったことが表現され、とても印象的でした。パリの地区それぞれを描いたオムニバス映画『パリ、ジュテーム』を観ているようでした。

パリのスケッチは拍子が頻繁に変わり難しい曲と思っていたのですが、落ち着いた雰囲気でサルトルなどが通ったカフェもあるサンジェルマン・デプレから始まり、ルノワールやピサロ、ピカソやサティなど芸術家が住んでいたモンマルトルの丘の下、ロートレックも描いた赤い風車が目印のムーラン・ルージュがある夜の歓楽街ピガール、マレ地区方面から中心部を少し外れて著名人も眠る大きな墓地ペール・ラシェーズ、最終章のゾラの小説の舞台にもなった以前の中央市場レ・アールは、モダンアート美術館で知られるポンピドゥ・センターを経て、今もなお市場があるモネも描いたモントルグイユ通りにつながる地域というイメージがようやくつかめました。各章の舞台はパリ中心地にあるため、イギリス人作曲家エレビーはロンドンから弾丸旅行で行ったのかもしれません。ロンドンの曇った空とは比較にならないパリの透き通った青い空と、ロンドンと少し違い起伏もあるパリの街並みにもインスピレーションを受けたのだろうなと思います。

演奏会まであと少しとなりますが、きっと素敵な演奏会になることと思います。暑さが続きますので、体調にお気をつけてお過ごしください!