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ティム・バートンのコープス・ブライド

2018.08.20 06:27

ティム・バートンのコープス・ブライド

Tim Burton's Corps Bride

2005年11月9日 ヴァージンTOHOシネマズ市川コルトンプラザにて

(2005年:イギリス:77分:監督 ティム・バートン、マイク・ジョンソン)

『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』と手法は同じであっても、どちらかというと心温まる雰囲気の方が大きかったです。

あまりいじわるな視線、わかってもらえない哀しみといった面は抑えているような気もしました。

それから、勘違いした誇大妄想的な部分もないですね。主人公ビクターはあくまでも心優しい青年です。情けないけど。

人間の世界がモノクロっぽくて、死者の世界の方がカラフルでイキイキとしている、なんていう逆転のさせ方は相変らずだと思います。

凄いなぁ、と思ったのは、主人公ビクターが、木の枝と間違えて結婚指輪をさしてしまう死者の花嫁、コープス・ブライドの指が本当に森の木の枝の一部のように見えるところです。

あと、死者の世界では、ビクターが飼っていた犬も骸骨になって、再会するわけですが、この犬がかわいいですね。ナイトメアの幽霊犬、ゼロが大好きな私には嬉しいです。犬のしぐさを骸骨で表現するなんて素晴らしいですね。

製作国がイギリスだったのは、ちょっと驚きだったのですが、基本的にはイギリスのお話。結婚というものが、お互いの家の欲得づくめだけという所などは、イギリス古典童話みたいです。

ダニー・エルフマンがまた、曲を書いて、ミュージカルになりますが、独特の曲風がまた楽しいです。