牛ハラミと夏野菜 玉ねぎのソース
牛のハラミはハンギングテンダーとも呼ばれる部位。
やわらかで、ジューシーなのが特徴です。
旨味たっぷりの玉ねぎのソースとたくさんの野菜で頂きましょう。
|材料
【牛ハラミのステーキ】
牛・ハラミ ... 180g
塩・コショウ ... 適量
ポワレ用オリーブオイル ... 3g
【玉ねぎのソース】3人前
にんにくのみじん切り ... 3g(1片)
玉ねぎのみじん切り ... 130g(1/2個)
オリーブオイル ... 3g
辛口の白ワイン ... 30ml(大さじ2)
水 ... 250ml
顆粒コンソメ ... 3g
塩 ... 少々
無塩バター ... 4g
【野菜】
A. ローストする野菜
オクラ ...30g(3本)
プチトマト ... 30g(3個)
オリーブオイル ... 2g
塩 ... 少々
B. ソテーする野菜
ナス ... 50g(1/2本)
輪切りにしたズッキーニ ... 40g(1/4本)
縦に1/4カットしたエリンギ ... 30g(1/2本)
塩 ... 少々
その他付け合せ
かいわれ大根 ... 5g
粗挽き黒コショウ ... 適量
|作り方
【玉ねぎのソース】
1. 鍋にオリーブオイルを敷き、にんにくのみじん切りを入れ、弱火で加熱し、香りを出す。
2. 1.に玉ねぎのみじん切りを加え、玉ねぎが薄茶色になるまで加熱する。
3. 2.に白ワインを加え、水分がほとんどなくなるまで煮詰める。
4. 3.に水と顆粒コンソメを加え、ひたひたになるまで煮詰める。
5. 4.に無塩バターを加え、分離しないように混ぜながら溶かす。
【A.ローストする野菜】
1. オクラを塩もみし、洗い、キッチンペーパーで拭く。縦に半割にし、ボールに入れ、塩とオリーブオイルを加え、混ぜる。
2. 1.のオクラをキッチンペーパーを敷いた天板に並べ、200℃のオーブンで20分を目安に火を通す。
3. プチトマトを1.のボールに入れて、残ったオリーブオイルオリーブオイルをからめる。2.の加熱途中、10分経ったらプチトマトを加え、加熱する。
【牛ハラミとB.の野菜】
1. 室温に戻した牛ハラミに塩コショウし、フライパンで強めの中火で両面色よく焼く。
2. 1.の牛ハラミが焼けたら、キッチンペーパーで表面を拭き、バットなどにのせて温かい場所で休ませる。
3. 2.のフライパンにB.のソテーする野菜を入れ、塩をし、休ませた牛ハラミから出た肉汁を加えながらソテーする。
4. 野菜がソテー出来たら、キッチンペーパーで野菜を拭く。
お皿にそれぞれを盛り付け、完成です。
|食材について
牛・ハラミ
ハラミは、横隔膜からぶら下がって肺を支えている部位。
ハンギングテンダーとも呼ばれ、Hanging=つるす、Tender=やわらかい、という意味。
実は、精肉ではなく内臓類(モツ類)に分類されています。
その名の通り、やわらかく、ジューシーなので、ステーキにするのにおすすめの部位です。
「たんぱく質」... 牛肉には吸収効率にも優れた良質なたんぱく質が豊富。100g中22gのたんぱく質が含まれています。
「ヘム鉄」... 肉に含まれる「鉄」は「ヘム鉄」と呼ばれ、植物性の「非ヘム鉄」の5~10倍の吸収率があるとされています。
・血液中の「鉄」はたんぱく質と結合し、赤血球中のヘモグロビンの構成成分に。
・肺から供給された酸素を全身の細胞に運搬する役割があります。
・血液の主成分となるため、不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性があります。
「トリプトファン」... 必須アミノ酸である「トリプトファン」。精神を安定させたり、睡眠を調整する「セロトニン」の材料物質です。
「ロイシン」... 「ロイシン」も必須アミノ酸のひとつ。「BCAA(分岐アミノ酸)」のひとつで、筋肉の合成に重要な働きがあります。
「脂」... 肉に含まれる脂は免疫力を高める効果が分かってきています。
・「オレイン酸」... 飽和脂肪酸に属し、摂るべきでない脂肪酸とされてきましたが、血圧やコレステロールの調整に働きかけることが明らかにされています。
・「リノール酸」... 体内では合成できない必須脂肪酸。細胞膜の構成成分になります。また、血圧や免疫機能をコントロールする「イコノサイド」を作る材料になります。
|脳への効果
牛肉に豊富な「トリプトファン」が「セロトニン」の合成を促し、精神を安定させます。ストレス対策やうつ対策にも効果が期待できます。
また、牛肉を食べると幸福感を感じる人も多く、理屈では説明しきれないチカラが牛肉にはあります。
|腸への効果
ズッキーニやオクラといった緑黄色野菜には「クロロフィル」が豊富。小腸の不純物を除去し、良好な腸内環境へと導きます。
小腸は栄養分を吸収する役割の重要な臓器です。小腸の環境を良くすることは、その人そのものを良くする事とも言えるので、とても重要だと考えます。
また、きのこ類のエリンギは食物繊維が豊富で、便通を良くし、腸内環境を整えます。
|筋肉への効果
牛肉の良質なたんぱく質が筋肉の生成には欠かせません。
細胞内には「エムトール」と呼ばれるシグナル物質があり、運動や栄養補給によって活性化されます。牛肉に豊富な「ロイシン」は筋肉の合成を促す栄養面からのスイッチです。
|栄養素
エネルギー:411kcal
たんぱく質:40.4g
脂質:19.9g
炭水化物:15.3g
1人分。文部科学省作成の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」に基づいた栄養成分表です。
食べると幸せになるのが牛肉ですよね。
それぞれの季節の野菜をたっぷり添えると、その季節に必要な栄養素も一緒に摂れるのでおすすめです。